育ってダーリン!!〔新装版〕A

久米田康治

羽留うららは高校1年の女の子。だがその歳にして、既にダンナ様がいる。しかもその相手は小学5年生の坂本冬馬。もちろん法律的にはまだ結婚していないのだが、お互いの祖父同士が戦地で交わした約束により、そういうことになってしまったのだ。最初は冗談じゃないと思っていたうららだが、周りにいい男がいないので「理想の男がいなければ、理想の男を育てるまで」と方向転換して、なぜか一緒に暮らすことに…

• カテゴリ: 少年・青年マンガ
• ジャンル: 少年マンガ
• 出版社: 小学館
• 掲載誌・レーベル: 少年サンデー
• 電子版発売日: 2012年12月04日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 52MB

[ブクログ · ★★★☆☆]

理想の男がいなければ
理想の男を作り上げればいいじゃないか。という信念の元
17歳の高校生、一途で行動力のある羽留うららちゃんが
許嫁である12歳の小学生、坂本冬馬くんを立派な男に仕立て上げる逆源氏物語。

結末はハッピーエンドだし
読み返すと試練という程の試練もないし
あったとしても難なく乗り越えるし
最初から両想いな所があるし、いわゆる末永く爆発しろ系ラブコメ。
特に目立つパロディも無く、下品さも無いので
恐らく久米田作品史上最も綺麗な作品。
最終巻で歳の差を負い目に感じていた事を吐露するうららちゃんと
たまたまそこに居合わせたおばあちゃんのやりとりのシーンなんて
感涙ものですよ。

ただ1つ難があるとすれば
1995年から連載が開始され、1996年で一度休載。
2002年に復活して完結したので、絵柄の変化が激烈。
アイスホッケーから一気に改蔵へ昇華します。
まあ両方味のある絵柄なので一冊で二度美味しいという考え方もあるけど
出来れば旧絵柄の方で完結してほしかったなあ。
でも休載や絵柄の事を本編ではあまりネタにせず硬派（？）に
結末を迎えたのはいいことだわ。
その分表紙折り返しや巻末おまけでは羽美ちゃんとかを登場させて
思いっきりネタにしています、メリハリも強烈です。

この二人もいずれスタジオパルプに登場するんだろうか？してほしいな。