世話焼きDomは孤高のSubを懐かせたい【イラスト入り】

幸崎ぱれす / 幸村佳苗

目が離せないし――好きになっちまった……。
「DomがSubを加害する事件」専門の捜査のために疑似Dom/Subパートナーとなった刑事の武岡と、特殊能力持ちの捜査協力者・桐生。
≪追跡≫のコマンドで犯人であるDomの残留香をかぎ分けることができる桐生は、優秀だけど心の機微に疎いツンデレクール美人。
そんな可愛げのない桐生をなぜかほっとけず、つい世話を焼いてしまう武岡。
共に事件を追いながらケンカしつつも触れあううちに桐生が寂しがりなことに気づき、互いに惹かれあうのを感じはじめ……。

• カテゴリ: BL
• ジャンル: BL小説
• 出版社: リブレ
• ページ数: 288ページ
• 電子版発売日: 2025年05月08日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 6MB

[まぁ · ★★★★★]

すごく素敵

ストーリーが私好みというのもあるんだけど…もうとーっても良かったです。細かい部分や読んでいて惹きつけられるストーリーが抜群でした！2人の変化もゆっくり確実に良い方向に向かっていくし後半のイチャイチャはほんとごちそうさまでした。読み返すのは確定のいい作品です😊

＃ハッピー ＃切ない ＃深い

[ブクログ · ★★★★★]

Dom/Subユニバースもので事件ものとしても面白かったです。
高い知能を持つSubの桐生の事件を追うのには優秀なのにその他がとにかポンコツ(興味がなくどうでもいい状態)プリが酷くて。
でもそれにも生い立ちや過去の事件等が関係していて心の奥は純粋である事がわかってるから切なくもあり。
そんな桐生の擬似パートナーとなったDomの武岡がとにかく桐生を放っておけなく構い倒すパワーに桐生も次第に懐いていくのが可愛かった。
桐生の普通のDomとSubのプレイで得られるSubスペースには入れない事にも武岡は理解し桐生を可愛がり好きになり、途中武岡の元妻の事で桐生が誤解しそこから桐生も武岡を好きだと気づいて思いを伝え合い本当のパートナーとなれたのは良かったです。
けれど追いかけていた連続事件の犯人を追いかけている最中に武岡を大切に思いすぎて苦しみながら心を閉ざし別れを告げた桐生には涙が。
それに落ち込み悩みやはり桐生と離れる気はなくなりふり構わず行動する武岡、カッコよかったです。
事件の驚くべき真相、桐生あわやの事態に現れ助けた武岡最高でした。
事件も落ち着き改めてキチンとお互いに言葉にして色々と伝え合い共にこれからもパートナーとしてよろしくとなれて本当に良かったです。
桐生の途中まではとっつきにくく、その後ツンデレからの武岡への甘えん坊へと変貌たまらなかった。
SSでは桐生の可愛さ爆発してて武岡の桐生の痴態をみたい選択、笑えました。

特典ペーパーでは武岡が風邪を引き、あ〜桐生可愛すぎでした。

[ブクログ · ★★★★★]

大人攻めフェチの性癖に刺さりすぎて最高でした！
攻めの武岡さんは、強すぎるDom性故に相手を傷つけないよう、意識的に“庇護欲”に全振りしていて、とにかく優しいんです。

Subのお世話をして、とことん甘やかす事でDomの欲求を満たしていた筈なのに、受けに惹かれるにつれて“支配欲求”がムクムク育っていって……
優しさの権化のような武岡さんが、受けだけに見せる強めのDomっぽさに「何ソレめちゃくちゃ萌えるーーー！！！」と荒ぶりました。
支配欲が強まっても〚桐生第一〛で相手を思い遣る優しさを保っているのは流石です！
でも、エッチで意地悪なコマンドを使っちゃうのも素晴らしい(合掌)

そんな武岡さんに、徐々に心を開いていくトラウマ持ちの受け・桐生
最初は武岡さんの名前すら覚えない塩対応だったのに、最終的には武岡さん大好きになる変化が可愛すぎて堪りません♡
生まれつきの特殊能力のせいで、他人との関わり方が分からず、実は凄く健気で思い遣りのある優しい子なのに誰にも伝わらなくて孤独を抱えている…という(泣)

この彼のポンコツな健気さが、いじらしくて愛おしくて堪らん！抱きしめたい！！！となりまして。
だからこそ、武岡さんが桐生を「お前は本当に≪良い子≫だな、≪可愛い≫な」って褒める度に、私の庇護欲も満たされていって満足感が半端ないです。

そして、Dom/Sub設定を活かしたミステリーとしての完成度も高く、実際にDom/Sub社会ならこんな事件ありそうだな…と思うほど自然で没入感も抜群◎

性格も価値観も正反対のふたりが、事件を通してバディとしても恋人としても最高のパートナーになっていく様子が丁寧に描かれていて、〚溺愛に至るまでの過程が大事派〛的には大満足な一冊でした♡