あたらしい近代服飾史の教科書 衣服の標本で見る、着るものの歴史と文化

あたらしい近代服飾史の教科書 衣服の標本で見る、着るものの歴史と文化

4,620円 (税込)

23pt

4.5

※こちらの作品はファイルサイズが大きいため、Wi-Fi環境でのダウンロードを推奨いたします

※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

【本電子書籍は固定レイアウトのため7インチ以上の端末での利用を推奨しております。文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。ご購入前に、無料サンプルにてお手持ちの電子端末での表示状態をご確認の上、商品をお買い求めください】

【おことわり】

本電子書籍は、同名出版物の印刷用データをもとに制作しているため、ビューアで2ページを見開き表示にした際に、見開き中央にあたる部分に線や画像データが重複して表示されることがあります。あらかじめご了承ください。

数百年前の美しい衣服を介して、当時の文化や芸術に触れる

私たちが着ている洋服は、長い歴史的変遷を経て生まれたものです。例えば、男性のスリーピース・スーツは1666年がルーツ。当時、男性はシャツに丈が短くタイトな「ダブレット」という上着を着て、「ブリーチズ」という短いズボンを履いていました。英国国王チャールズ2世が「衣服改革宣言」を出し、「コート(上着)・ズボン・ベスト」に「シャツ・タイ」というスリーピースのスタイルが生み出されたのです。また、現代につながるシックでシンプルな男性的着こなしが生まれるのは、フランス革命後。それまでは男性も華やかなレースやリボン、刺繍をふんだんに用いた衣服を着ていたのです。今では「女性的」と思われるような装飾性の高い衣服も当時は富の象徴であり、男性の美しさを誇示するものでした。

女性のドレスもフランス革命を経て大きく変わっていきます。ロココの典型的なドレスが「ローブ・ア・ラ・フランセーズ」です。背中にはヴァトープリーツという大きなひだがつき、柄が織られた高価な絹織物を用い、レースやリボン、刺繍を過剰なほど施していました。フランス革命後は、まるで下着のような白いシュミーズ・ドレスが好まれるなど、美意識と価値観が変化。衣服は簡素になり、堅苦しくない機能性を求めるものへ変わっていきます。

この本では、衣服標本家として数百年前の衣服を分解して標本をつくり、構造美や着心地を研究する著者が、フランス革命前後や1700年代半ばから西洋の衣服がどのようなもので、どのように変化していったか、豊富な写真を添えて解説します。生地のアップや裏側、ステッチ、ボタンや刺繍など、博物館でも見られないディテールと、分解した衣服のパーツを並べた衣服の標本で、衣服の内部構造を覗きみることができます。なぜドレスや紳士服が美しいのか、衣服の美しさとは何か、ということが浮かび上ってきます。男性ではウエストコート、ジュストコール、アビ・ア・ラ・フランセーズ、アンクロワイヤブル、カルマニョール、Mノッチ、ラウンジスーツなど、女性ではローブ・ア・ラ・フランセーズ、ローブ・ア・ラングレーズ、シュミーズ・ドレス、クリノリン、ジゴ・スリーブ、ヴィジット、バッスルなど約50着を掲載。服飾好きな方はもちろん、歴史や美術が好きな方、クリエイターにもおすすめの1冊です。

〈著者紹介〉
長谷川彰良(はせがわ・あきら)
衣服標本家。「半・分解展」を主宰。「半・分解展」では「100年前の感動を100年後に伝える」ことを表現し、衣服を介して歴史と芸術を追体験し、美の根源を探究する場を生み出している。古い西洋の衣服を分解して「標本」にし、衣服の「構造美」や「着心地」を研究。型紙を起こして現代に数百年前の衣服の美しさを具現化することで、服飾の美を触って体験できるものにしている。
X:@rrr00129
Instagram:@akira__hasegawa

※本電子書籍は同名出版物を底本として作成しました。記載内容は印刷出版当時のものです。
※印刷出版再現のため電子書籍としては不要な情報を含んでいる場合があります。
※印刷出版とは異なる表記・表現の場合があります。予めご了承ください。
※プレビューにてお手持ちの電子端末での表示状態をご確認の上、商品をお買い求めください。

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

あたらしい近代服飾史の教科書 衣服の標本で見る、着るものの歴史と文化 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ジェイン・オースティンの物語が大好きなので、モスリンのドレス!こんな構造なのか!と感動した
    生地の質感がわかる写真などもあって、とてもわかりやすかった
    洋服も、昔は布をなるべく切らずに使うなど、時代時代の工夫も興味深い

    (図)

    1
    2025年06月05日

あたらしい近代服飾史の教科書 衣服の標本で見る、着るものの歴史と文化 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

無料で読める 暮らし・健康・美容

暮らし・健康・美容 ランキング

同じジャンルの本を探す