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必ずしも一般的とはいえない文学賞でデビューし、社会の暗黒面を描き続けた作家・日向誠。その隣にはいつもデビュー以来寄り添ってくれた編集者・磯川がいた。日向がデビューするに当たり、磯川はある予言をする。「人気作家にはなれるが、大きな文学賞とは無縁になる」と。小説家と編集者、それぞれの信念と作品への情熱で結ばれた文壇バディの未来は、どこに向かうのか!?
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Posted by ブクログ
面白かった。 作家と編集者の関係や、どのように作家の本が作り出されるのかという過程を見るようで、出版界の裏側にある作家や編集者の本音を描いているようで興味深く読んだ。 過激な表現方法で売り出した日向と、一癖ある編集者の磯川の関係は、師弟のようであり、同士であり、深い信頼関係と愛情に支えられていた。 ...続きを読む「直木賞を取らなかった男」のタイトルでこの本に手を伸ばすのを躊躇したが、タイトルだけで内容を予見する悪癖を後悔するほど、男同士が互いの存在を長年に渡り信頼しえた物語に熱いものを感じた。
衝撃やどんでん返しなどありませんが普通に読み物として面白かったです。 メジャー路線で個性を殺されるか、マイナーで個性を出していくかの二者択一を迫られるも、決断し、邁進していく様が良かったです。 コンプライアンスと表現の自由、今の小説家って大変だなと思いました。 自叙伝的小説っぽいですね。白、黒どちら...続きを読むも読んでみようかと思います。
この小説家を知った時は、吃驚しました! 黒作品と白作品、本当に同じ人が描いたものなのか⁉︎って感じでした 本書は、デビューから今に至る小説家人生を描いた作品で、小説家は作品を創作し続けることが如何に難しいか、創作物というより、まさに商業的な継続は、経営と同じ思考なんだと 小説家と編集者、ここに...続きを読むも1人では成し得られなかったタイミングがあるんですね。 にしても、金髪、ガングロ、ミラーのグラサンはインパクトあったなぁ(笑)
自伝⁈「ベストセラー作家になるために直木賞に背を向けた」「直木賞や芥川賞はレコード大賞と違ってどれだけ売れたから受賞できるというものとは違う。理由は選考委員が作家だから。それぞれの作家の好みだから」村山さんに続いて「直木賞」テーマ。読者としては、それほど気にしないが、これが受賞作?というケース増えて...続きを読むいるのは気になる。これ読んでる時、米澤さんが新たに直木賞の選考委員になったというニュース。まだ45歳くらいだっけ。プライド高い年長の作家、「いらない」というケースさらに増えるかも。ノワール作品、一番印象に残っているのは「模倣犯」かなぁ。
この本の著者 新堂冬樹氏の作品は、2012年に「傷だらけの果実」を読んで以来です。 作家にとっての文学賞の意味と、ベストセラー作家となって売れる本を書く意味を対比しつつ、小説家と編集者、そして出版社の裏側的なものを描いたような作品でした。 決してこの作品の主人公、日向誠が著者を投影しているとは思...続きを読むいませんが、著者の活躍を振り返ると、似ているところも多い気がします。 ただ私の体調が今ひとつだったこともあって、作品のテンポに乗り切れず、まともな感想を持つことができなかったのは残念です。
タイトルが気になって読んでみた本 著者の作品は初めてだったが、最初から引き込まれて面白かった 自叙伝かーとわかって更に面白い! 一時期の流行作家? よくわからないけど著者の他の本も読んでみようと思う 黒日向と白日向
派手な展開はないものの、リアリティがあり人間の大事なところを丁寧に描いており楽しくもあり考えさせられる作品でした。
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直木賞を取らなかった男
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新堂冬樹
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