能登のムラは死なない

藤井満

2024年1月1日に起きた能登半島地震で、甚大な被害を受けた「ムラ」は復活できるのか？朝日新聞輪島支局で4年を過ごした元記者による、農村再生のための実地レポート。震災前の2011年～2015年にわたり、能登の農山漁村を丹念に訪ね歩いた記事に、震災後の現状の再取材を重ねたレポートで構成。能登の風土、生業（なりわい）、食文化、祭りと信仰、移住者の活躍などについて、震災前後の変化を記録することで、能登のムラの魅力である「逆境でも生きぬく粘り強さとやさしさ」を明らかにする。

• カテゴリ: 小説・文芸
• ジャンル: ノンフィクション / ノンフィクション・ドキュメンタリー
• 出版社: 農山漁村文化協会（農文協）
• ページ数: 288ページ
• 電子版発売日: 2024年12月10日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 24MB

[ブクログ · ★★★★★]

以前、輪島市で働いていたという朝日新聞記者が、約10年前の能登と能登半島地震後の能登を訪れ、時に比較してまとめたものである。

ここに出てくる人には、わたしのよく知っている人もいるので、それだけで読んでみたくもなるというものだ。

教師としての同僚、珠洲原発反対運動をいっしょに闘った人、柳田植物公園で「原爆の図」展を行ったときの主催者の一人（私もその一人）であったそば屋のお兄さん、能登学舎に出入りしていたマイスター受講生たちなどなど。

みんな今でも能登で一生懸命生きようとしている。
ホント、勇気をもらえる人たちだ。