グレイスは死んだのか

赤松りかこ

「躾と調教は根本から違うんだ」調教師の男とその犬グレイスが深山で遭難した。劇的に逆転する人と獣の主従関係。山中での凄絶なサバイバル。そこに露呈した「命」の本質とは――。東京の只中にマジカルな異空間を出現させ、選考委員の称賛を得た新潮新人賞受賞作「シャーマンと爆弾男」を併録。注目の新鋭デビュー作品集。

• カテゴリ: 小説・文芸
• ジャンル: 小説 / 国内小説
• 出版社: 新潮社
• 電子版発売日: 2024年07月31日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 1MB

[ブクログ · ★★★★☆]

表紙とプロフィールで手にしたけど
想像を絶する・・・以上の衝撃で
なんてこったい！
最後も最後で・・・

[ブクログ · ★★★☆☆]

元馬の調教師だった男が飼い始めた犬グレースはナゾの病にかかり、獣医のオリーブ先生は原因究明の為全力を尽くす。男とグレースの遭難時の様子が生々しくそこでの主従の逆転、生き延びるためにグレースの獲物をハイエナのように狙う男の姿が恐ろしくもあった。『シャーマンと爆弾男』も表現の仕方が独特で難しかった。

[ブクログ · ★★★☆☆]

『グレイスは死んだのか』
文章に力があり圧倒される。男とグレイスの山での遭難生活が本編。読んでいて気持ちいいものではないけれど純文学はそういうものが多い。主要人物である主人公や男の人物像の掘り下げはされていないけどそれが必要ない作品。結末はなんだかできすぎてて好きではない。

『シャーマンと爆弾男』
こっちの方が好き（雑誌で読み、再読しました）。物悲しくて。主人公が自分の思いを語りすぎないのもいい。でも母への複雑な気持ちはあったんだろう。偽シャーマンはただの女。