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日本が初めてネットバブルに湧いた2000年前後に、今の日本の基盤は作られていたーー。令和の日本の土台を作ったあの起業家たちが、「熱狂の時代」に語ったこと、実践したことーーー真田哲弥、板倉雄一郎、松永真理、堀義人、小池聡、松山太河、夏野剛、小澤隆生、堀江貴文、川邊健太郎、宮城治男、松本大らが登場!
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Posted by ブクログ
ザ・スタートアップ ネット起業!あのバカにやらせてみよう 著:岡本 呻也 『ネット起業!あのバカにやらせてみよう』は起業家たちの間では有名な「伝説の名著」でもあった。起業家たちは、直面した困難を乗り越える勇気や力をもらうために本書を読んでいた。 今回復刻された本書では、かつての書籍の原稿をそのま...続きを読むま復活させているだけではない。本書に描かれた登場人物たちに改めてインタビューを敢行し、当時を振り返ってもらった。時代を重層的に考察できる点も、復刊した本書の読みどころとなっている。 日本復活の鍵を握るのは、若者の反骨精神にある。本編では、手に汗握るジェットコースターのような起業奮闘記が待っている。 構成は以下の6章から成る。 ①原点はダイヤルQ2にあり ②ビル・ゲイツに睨まれた男 ③ゴールドラッシュの予感 ④誕生 ビットバレー! ⑤敗者復活戦としてのiモード ⑥もう一人のあのバカ 再読。 間接金融の世界から直接金融の世界に飛び込ませていただき、1年が経過する。約1年前に本書に読んだ際にも感じた熱量は再読することでさらにその熱量の伝わり方は激しく、読後は脱力と高揚感が入り混じった不思議な感覚に陥った。 本書で描かれた時代はもう日本には来ない。しかし、その熱狂は忘れてはいけない。本質は変わっておらず、先人の方達の経験は暗黙知ではなく、素晴らしい一冊として疑似体験ができ、多くの人がそれを糧に勇気をもらっている。 何よりも多くの本書で登場してきた熱狂人達は今、スタートアップの支援者として若者を応援してくれている。 リスペクトは大いにすべきはあるものの、今は今で傍観者とならず、自分なりの覚悟を持って貢献していきたい。
面白かった!スタートアップのリアルを描き出している本は国内では多くないから貴重だ。やはり起業家というのは、五角形でいうとどこかが著しくとんがっていて、どこかは凹んでいるものなんだなと改めて感じた。業界に身を置くものとして、この時代をなぞるような気持ちで、とてもワクワクしながら読ませてもらった。
関西でイベントや免許合宿に付随する旅行パッケージの斡旋などを行っていた株式会社リョーマの創業者、真田哲弥はダイヤルQ2の流行を見越していち早くプラットフォーマーになるべく事業を展開。残念ながらダイヤルQ2自体の規制によりビジネスは頓挫するが、確実に東京でも爪痕を残す。 時同じくして、広告モデルでの...続きを読む無料プロバイダーサービス、ハイパーネットを立ち上げた板倉雄一郎は、一時はマイクロソフトによる買収まで進みかけたが、時代の先を行き過ぎたが故に、広告が集まらず、結果的に買収も破談になり、破産に至る。その後執筆された社長失格はしっかり売れ、ベンチャーのバイブルとなる。 そのハイパーネットに東京ガスから転職した夏野剛は、その後リクルートの松永真里とiモードを立ち上げるに至る。 その頃、関西で真田と面識のあった旅館川久の創業家でありながら、川久の破綻に直面し、サービス展開を目論んでいた堀主和は、iモードの立ち上げに伴い、コンテンツ提供を行うサイバードを立ち上げる。何とそこに、彷徨っていた真田を副社長で招聘し、iモードの黎明期を支える。なお、その後、真田はコンテンツ提供を行うKlabを立ち上げる。 あの日あの時いったい何が起こっていたのか、まさに伝説となり、また過去となってしまったあの時代の寵児たちを取り巻くドキュメンタリーは今なお焦ることない物語である。 書ききれなかったが、現在Yahooの取締役を務める電脳隊の面々。楽天球団やYahooで活躍した小澤氏など、今も現役の方々の名前も多く登場する。
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