組織不正はいつも正しい~ソーシャル・アバランチを防ぐには~

組織不正はいつも正しい~ソーシャル・アバランチを防ぐには~

924円 (税込)

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組織不正は、いつでも、どこでも、どの組織でも、誰にでも起こりうる。なぜなら、組織不正とは、その組織においていつも「正しい」という判断において行われるものだからだ。組織不正を行わない方が得策と言えるにもかかわらず、組織不正に手を染めてしまう企業が少なくないのはなぜか。燃費不正、不正会計、品質不正、軍事転用不正の例を中心に、気鋭の経営学者が組織をめぐる「正しさ」に着目し、最新の研究成果を踏まえて考察。

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組織不正はいつも正しい~ソーシャル・アバランチを防ぐには~ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    組織不正に関して、伝統的な「不正のトライアングル」とは異なるアプローチをし、積極的な動機があるのではなく、むしろ不正に消極的で無関心であることが不正を引き起こすと説明する。

    また、「外部環境」、「組織」、「個人」の持つ「正しさ」がそれぞれ異なり、差異を埋められないことが組織不正の原因であると言う。

    0
    2025年03月04日

    Posted by ブクログ

    タイトルを見て「?」と感じて読んでみた。読むと分かるが不正に加担する人は「正しい」という信念で動いている。組織に溶け込み組織のために働きたいと強く思うがあまり不正は起きるようだ。日本の事例を元に組織不正が起きる要因を探る。組織論を学びたい人にもおすすめ。

    0
    2024年07月07日

    Posted by ブクログ

    何が「正しい」かは、一つに絞れない。権限者が決めたことが、一旦は「正しい」。それに意見をし、議論して社会に通用する「正しい」を作り上げていく。「正しい」を探す、や「正しい」の間違い探しをするのでなく「正しい」を作り上げる。その心意気が必要なのかと。みんな真剣にやってるんだし。

    0
    2024年05月18日

    Posted by ブクログ

    興味深い内容だった。誰しも悪いことをしてやろうとして不正を行っているのではなく、行動の根底には正義と自分なりの正しさがあり、言い換えれば悪意のない悪意であると言える。とはいえ、結果が不正となってしまえば、それは取り返しのつかないことであり、第三者的な目線で物事を見れるチェック機能が極めて重要なのだろ

    0
    2025年07月25日

    Posted by ブクログ

    組織に不正が起こる時、過去の研究では、明確に不正する意図を持った人が要因で発生するとされてきたが、近年の研究では悪意なく不正に無関心の人々のその行動が結果的に組織不正に繋がるとされている。
    自分たちの基準で正しいと判断したものも実は誤りを生んでいるかも。

    0
    2025年02月02日

    Posted by ブクログ

    組織不正はいつも正しい。なぜなら組織に構造的な欠陥があって、という話と思いきや組織論の話ではなく社会問題として扱っている。
    この視点は自分になかったので興味深い。
    読む前は毎年のようにどっかで聞いたような不祥事がニュースになり、再発防止やらなんやらしても何かしら出てきて人間の組織って進歩ないなって思

    0
    2024年11月11日

    Posted by ブクログ

    ◾️組織不正に問題意識のある人は、この本を読むと納得することが多いだろう。逆に、単に知識として組織不正を知りたいと思って読んでもピンと来ないだろう。
    ◾️不正の中にある種の正しさがあると考えることは、矛盾しているが間違っていないと思った。漠然と感じていたことを文字にしてもらった感覚だ。

    0
    2024年10月27日

    Posted by ブクログ

    やや牽強付会なところもあると感じるものの、日本における組織不正は必ずしも実行者の「私利私欲」が原因ではないことも多く、ある意味誰でもある日突然「不正の当事者」になり得るという指摘はまさにその通りと思う次第。問題提起として、良書。

    0
    2024年09月25日

    Posted by ブクログ

    『全員が「正しい」ことをすれば、全体としては「正しい」方向へ向かうと考えられがちですが、そうでもないのです」という一説や、カプタインの「倫理のパラドックス」の内容は興味深い。

    これという結論はないが、問題提起として自分なりに不正に対する認知や捉え方、考えることが必要だと思う。

    たしかに心理的安全

    0
    2024年08月04日

    Posted by ブクログ

    雰囲気で論じているところも
    あるが、ニュースになった有名事例を分析、分類し
    立場の違いから不正が結果的に生まれる様子をトレースしている

    0
    2024年07月07日

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