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発達心理学者・ボウルビィが提唱したアタッチメント(愛着)は母子間の特別な絆と考えられがちであるが、実際には子どもにとって重要なすべての大人との間に形成されうる。本書ではアタッチメント理論をベースに、子どもが大人とのかかわりの中でどのように心を育て、生きる力を得ていくのかをやさしく解説。親や養育者はもちろん、保育士や教師、そして子どもを愛するすべての大人に捧げるアタッチメント理論の実践的入門書。
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Posted by ブクログ
思わず笑ってしまうエピソードと研究結果に基づく理論が程よく書かれていてアタッチメント理論初心者には適切。大人と子どもの関係はシンプルではないけど、人間が持つ非認知能力、この本だと社会的情緒能力と表現されるものの全てが含まれていると感じれた。
大切なのは大人がなにをしたかではなく、子どもがどのように感じるか。 一発正解を出さなくても、子どもの気持ちを考えて動くこと(メンタライジング)が、子どもにとって物理的、情緒的に利用可能という認識に繋がり、アタッチメント関係の形成に繋がる。 子育ての中で親が自然にやっていることだが、社会で子供を育て...続きを読むていくにあたって、どの大人もこの視点を持てれば、素敵な社会になると思った。
赤ちゃんや幼いこどもを心を持った一人の人間として扱い、話しかけること。 子供のイメージを固定しないこと。「こんな姿もあるんだ」と色々な側面から子供を観察し、受け入れること。 読んで驚いたことは、1歳にも満たない子供でも親の行動や表情仕草などを見て合わせようと働きかける。 私自身、子供の安全基地、避難...続きを読む所になれれば幸いです。
タイトルに「大人と育つ」とあるように、子どもの発達を決めるのは親だけでなく、その他の大人も巻き込んで多くの人との間で育まれるものなのだということがわかる。アタッチメントや母子関係の話になると、どうしても母親の役割に重きが置かれがちな印象を受けるが、本書が世のお母さんの肩の荷を下ろしてくれたらと思う。...続きを読むバランスの良い内容で、コラムもほっこりしていて頭を休めるのにちょうどよい。 発達心理学に寄せた内容であり、臨床的な内容を期待している読者にとっては物足りない内容かもしれない。これからアタッチメント理論を学ぶための一冊としてオススメしたい。
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子どものこころは大人と育つ~アタッチメント理論とメンタライジング~
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篠原郁子
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