現代アートを続けていたら、いつのまにかマタギの嫁になっていた

現代アートを続けていたら、いつのまにかマタギの嫁になっていた

1,760円 (税込)

8pt

著者はアーティストとして、全国各地や海外で現代アートの活動をしてきた。
しかし、3.11の震災後に自身の活動への違和感を無視できなくなってきた頃、友人のジャーナリストに「マタギと飲もう」と誘われ新潟県村上市山熊田、マタギの集落に赴く。

そこでは電気がなくても生きていけるような、たくましい暮らしがあった。
自分たちが弱い存在であり、手を抜いたら命を落とすような世界にいることを自覚しているがゆえの強さ。
田舎暮らしという言葉が発する牧歌的なにおいはそこには皆無だ。

カタカナ皆無でよくわからない言葉、山から切り出した薪で煮炊きし、伝統的な狩猟をし、スケールでかく酒を飲む。
水も薬も美味いご馳走も燃料も、工芸素材や心奪われる絶景までも、全て山にある。
体力たくましい爺や婆がいる。しかもハイセンス。皆オシャレだし心も豊か。
東京にいては想像もつかないような世界がひろがっていた。

山熊田に移住して、マタギ頭の家に嫁いだ著者が本書で訴えたいのは「消費社会にはない選択肢がここにはある」ということ。
山熊田では四季というサイクルのなかで同じことが繰り返されている。
それこそ人間本来の生き方ではないか、と著者は問う。
令和の傑作移住日記の誕生です。

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

現代アートを続けていたら、いつのまにかマタギの嫁になっていた のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    山奥の過疎化した村で、伝統文化を継ぐ覚悟をもって暮らす著者のお話。
    タイトルの軽さでちょっと損をしているような印象。作中では嫁になる過程は早々に処理され、異文化のような村暮らしのリアルが、率直な感情と共に描かれている。とても興味深い。
    そしてその環境に馴染むだけでなく、文化を残すため、持続的な仕組み

    0
    2024年10月14日

    Posted by ブクログ

    熊をとる話し
    シナ布を織る話し
    よくこんな雪深い じじババしかいないような山の村に ジュンコさんは来てくれましたねえ!
    新潟の村上の山奥に まだこんな暮らしがあって
    ビックリだし 嬉しいですね。
    イノシシは 南からきたんですね。
    昔からいる動物かと思っていました。
    元気な若い人が 暮らすと生きる力を

    0
    2024年03月30日

    Posted by ブクログ

    限界集落でのサバイバルのような生活を描いた極上のエッセイ!

    命と向き合う生活が今も本当に残ってるの?と疑いたくなるほどの過酷な日常が、ナイスなワードチョイスと明るい表現でたくましくイチイチ楽しげに伝えられ。つか、こんなにヤバさ満点なのに、やたらたのしそうだ!ジョンコさんだけでなく村全体のエネルギー

    0
    2024年03月12日

    Posted by ブクログ

     サバイバルのような生活、ほんとうにあるんだ‼︎
     怖くてわたしにはできないけど、とてもとても興味深い。 引き込まれる。 畏敬の念さえ感じる。 神々しい。 わたしの穏やかな日常に感謝しながらも、ジュンコさんたちのエネルギーにジェラシーを感じてしまう。 素晴らしい。 そして、羨ましい。
     でも、現

    0
    2024年07月11日

    Posted by ブクログ

    ものすごいパワーをもらえる一冊。
    頑張って欲しいと思う反面、全てを背負い過ぎて潰れないか心配になる。

    同じように自治体の補助事業に応募してスタートしようとしている親戚がいるが、内容を聞くと大丈夫か?と心配になった。
    迎える側は本当に若い後継者を育てようとしているのか?と。
    この本を読もうと思ったの

    0
    2024年05月06日

    Posted by ブクログ

    今を満ち足りて過ごすことができればなんとかなるし、その先に続くものもあるのかもしれない。

    なんだろ、この現場合わせ感。
    まあ良いかで、過ごせてしまう満ち足りた日々。
    そんな生活に飛び込める素養がないと、現代アートで生きていくことなんかできないと思う。
    そんな女子が飛び込んだのは、山奥のマタギの集落

    0
    2024年03月20日

    Posted by ブクログ

    ドライブしてるとこんな山奥になぜ住んでいるのだろう…ってのはよく見る
    マタギの嫁になると住むしかなくなるのだねぇ…
    村での生活や不思議な慣習が書かれていてとても楽しく読めました

    0
    2025年09月06日

    Posted by ブクログ

    うんまあ、タイトル通りの内容。新潟のほぼ限界集落、山熊田村へ嫁いだ著者。

    その、昔からギリの世界で生きてきた爺さん婆さんばかりの生活へのリスペクトと表現は大変面白い。工芸家だが、こういう人たちは、面白い文章を書いてくれる。

    それでこの村、羽越しの布という日本三代古代布の産地であり、工芸家としての

    0
    2025年08月11日

    Posted by ブクログ

    マタギの嫁は埼玉育ち
     最後の文章「再び鳴り始めた村の心音」は、しな布にかける情熱と、組合の腐敗がわかって力強い。この文章はおすすめ。

     たくましく生きて、文章のはしばしから自律した深山の生活が知れる。夏、冬を越すための薪を割り、木の根本の舞茸、繁みのヤマドリ、鮎の取れないことを知らぬ山の恵み。

    0
    2025年03月30日

    Posted by ブクログ

    星は3にしたけど、かなり4に近い3ですね。

    とても面白く読めた。

    元々マタギに興味があり読んだ。
    山の生活が面白おかしく書いてあるが、相当過酷な暮らしなんだろうな、、と感じた。

    タイトルから、もっとマタギの嫁になる過程などが読めるのかと思っていたが違っていた。
    そこが星4にならなかった根拠です

    0
    2024年07月13日

現代アートを続けていたら、いつのまにかマタギの嫁になっていた の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

無料で読める 雑学・エンタメ

雑学・エンタメ ランキング

同じジャンルの本を探す