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発達障害について、知っておきたかったこと、知りたいこと、これから知っておいたほうがよさそうなこと。生きづらさを軽くするため、知りたいことすべて ―― ありそうでなかった「発達障害の教科書」。発達障害の子を育てる編集者・ライターが、各界第一人者の医師、研究者など13人に、あらゆる疑問をぶつけてとことん聞いた。入門書にして決定版!
◎ 発達障害とは「脳の個性」
◎ 発達障害に必要なのは「治療」ではなく「対応」
◎ ADHDの薬には「劇的な作用」がある
◎ 本当に怖いのは「二次障害」
◎ 発達障害の診断が「自尊感情」を守る
◎ 「IQが高い発達障害の子」は見逃されやすい
◎ 「いじめられやすい子」が主役になれる特別支援学校
◎ 仕事選びで大事なのは「絶対に向かない仕事」を知ること
◎ 発達障害で障害者手帳をとることに損はない ……など。
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Posted by ブクログ
NHKのドラマから自分がディスレクシアであることに気づいたことがきっかけで、発達障害に気づくことができた。
旧帝国大学を卒業しているので、知能や脳の障害など無縁と思い込んでいた。
日常生活社会生活のなかで、アレ?なんかおかしいな、
周りが変なのかな?
自分が変なのかな?
なんて思うことがしばしば発生するようになった。
きっかけを得たことで発達障害について調べてみると当てはまる部分がたくさんある。
自身が発達障害であることを認識し、その特性を理解することは、社会の中で生きていくのに役に立つだろう。
生まれ持った脳の機能は治しょうがないが、うまく適応する知能はあるはずだ。
発達障害と言っても精神病や機能を失って代替手段が無い、とかではなく、
その持っている特性が少数派であるに過ぎない。
発達障害、学習障害、を広く扱い、その中でディスレクシアに関する部分も散らばっている。
参考文献もたくさん写真で載せてあるので大変役に立つ。
読みたい本が増えそうだ。
Posted by ブクログ
『発達障害大全』(600ページ弱)というだけあって、読み終えるのに骨が折れました。しかし、各章が「インタビュー」と「インタビューして考えた」という2つのパートで構成され、工夫されていると思いました。おかげで、発達障害への理解が少し進みました。とはいっても、依然、解像度は低いままですが……。
発達障害について興味・関心のある方は、読んで損はないと思います。
【心に残った言葉】
・発達障害に必要なのは、治療ではなく対応。
・診断は「本人がどう感じるか」という部分が抜け落ちたままでは、その診断自体が成り立ちません。また子どもへの診断は、その子の特性を理解するためにするのであって、「治そう」としたり、ましてや学校側が教室で静かにさせたりすることを目的として強いるものではありません。
・障害者手帳があることで得をすることはあっても、損をすることはありません。所得税の控除も受けられるからです。
《岩波明氏》
・ADHDの人の2~3割は一時的にせよ二次障害を生じることがあると考えられています。海外のデータだと4割以上というものもあります。あと、ADHDには、異なるタイプの依存症が見られることがあります。ADHDには多動とともに衝動性があって、怒りっぽかったり、スリルを求めたり、あまり考えずに物事を決定したりする傾向を持っています。それが悪い方に向かうと、ギャンブル依存、アルコール依存、薬物依存などになりやすい。ADHDにはこういった側面もあるということは知っておいてもいいかもしれません。
・席に座ってはいるけれど、ガタガタ机を揺らしている、ソワソワ体を揺すっている。そんな子もADHDの可能性があります。ずっと絵を描いていたり、ずっとおしゃべりをしていたり、という「多動」もあります。ぼーっとしているように見えて、頭のなかでいろいろなことを考えているというタイプの「多動」もあります。
・ADHDの子は、物静かなように見えて、頭のなかが激しく活動していることがあります。これは「マインド・ワンダリング」と呼ばれます。考えていることが、あっちへ行ったり、こっちへ行ったりして、思考が「徘徊」するのです。
《横道誠氏》
・診断って、発達界隈では「伏線回収」といわれているんですよ。自分の人生のいろいろなことの意味が、ようやくわかったと思って。「ああ、だからだったのか」と。
《中邑賢龍氏》
・大人は結局、「子どもを変える」議論ばかりしている。そうではなくて、子どもたちがそのままでいいように、外部にある仕組みや制度、社会を変えなければならない。
Posted by ブクログ
「何がわからないのかが、わからない」と途方に暮れたあのときに「あったらよかった1冊」
(「まえがき」より)
著者が目指したまさにその通りの一冊だと思う。
著者自身が前書きに書かれているように発達障害について
「知っておきたかったこと」
「知りたいこと」
「これから知っておいた方がよさそうなこと」
が載っている。
辛かった時期にこれがあったらよかったのに思った。
それと同時に、発達障害についての研究も理解も支援も今だに過渡期だということもよくわかった。
誰かが諦めずにいてくれたからここまで理解が広がってきたのだと感謝で胸がいっぱいになる。
様々な分野の専門家や当事者の方の意見がインビュー形式で掲載されているため、偏りが少ないのもよい。
立場が違えば見え方も変わるし、個々の症状の出方によってもとらえ方は変わってくる。この本なら、誰かの意見を絶対的なものと思い苦しくなってしまうリスクは少ないし、この本を読んだあとには、他人から心無いことを言われても人の意見は意見の一つでしかないと思える強さも得られるような気がする。
ーー自分用メモーー
・発達障害は「重なり」と「濃淡」
<発達性読み書き障害>
・受験時に試験時間延長を求めたい受験生に対応している検査は、今のところ「STRAW-R」だけ
・実習が多い学校がお薦め
・職業選択では、苦手な方向に行かないことが大事。報告書やリポートをたくさん書く仕事や、論文を読まなくてはいけない仕事はきびしい。手書きで書類をたくさん書かなければならない職種も薦めない。
・頭のいい子だとテストの点が取れて「まぁ、なんとかなるか」と思われる。そういう子が中学、高校でメンタルダウンし不登校になって苦しむことが多い。
・子供が発達障害かもしれないと思ったら、治療するかどうかはともかく、確認しておいたほうがプラスは大きいはず。早いうちに弱点や不得意な面に気づくとそのあとの人生が楽になる。
・ADHDの2~3割は一時的にせよ二次障害を生じることがある
・親と先生の仲が悪かったら、それぞれがどんなにいいことを考えていても子供のためにならない。絶対にならない。
・子どもの発達障害の場合は「早期診断、早期心配」にならないように十分な配慮が必要(p153、高橋孝雄(小児科医)
●子供自身が困難を感じ始めたタイミングで
●ADHDについての一つの目安は「このまま小学校に入学して学校生活が送れるかどうか」
●診断するのは4歳あたりから
・「早期発見、早期ブレーキ」(本田秀夫、精神科医)
●早期発見することで親などが焦るのを抑えられる
●特性が見られれば早期診断する
●その子に合うやり方で教えるのであれば、療育は早ければ早いほどいい
高橋氏も本田氏も、「過剰な早期介入はやめよう」ということだと思う(著者)
・ADHDもASDも遺伝的要素は50~60%
・発達障害の診断で自尊感情を守る(自分の努力が足りないわけではないと気付ける)
・発達障害の子育てでは、親が自分自身をケアすることも大切
・発達障害に対する理解は、担当者によってもまちまち、相性もある
・あいまいだと理解できない。短文ではっきりと「今これをしないと、ここに迷惑がかかるから、今電話して。それでどうなったか教えて」これを毎回。慣れないから毎回言ってほしい(沖田×華)
・今、療育と称して活動している事業者や個人が提供するプログラムには、科学的根拠が十分とは言えないものが多く含まれている
●子供が楽しんでいる
●親が療育を受けている子供の様子を見られるようになっている
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