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知的障害者とチョークをつくって50年──。日本でいちばん大切にされる会社をつくった経営者が教える、シンプルで深い「生き方」18のメッセージ。 「自己実現」という言葉が世にあふれています。しかし、私は「こういう自分になりたい」と思ったことはありません。どうすれば人の役に立つことができるか──。これを考え続けた人生でした。そして、気がづいたら、いろいろな方に応援される「幸せな自分」がいました。だから、私はあまり「自分が、自分が」と考えない方がいいと思うのです。
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Posted by ブクログ
最近の関心事、利他というキーワードに惹かれて購入。読んでみてはじめて、障害者雇用を推進した日本理化学工業会長大山泰弘さんによる本と知った。利他とは働く本質、生きる本質だと思った。 利他に関して、大山さんは仏教の教えから気づきを得ておられるが、キリスト教にもFor othersという言葉があり、長い年...続きを読む月を経て宗教が人の生きることの本質を捉えていることに改めて気付かされる。分かりやすさのために、短期的な視点、近視眼に陥っていないか自問自答し続けないといけないと感じた。
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さらっと読めるけど、内容は何も言えないくらいにいい。もともと大学の教授の紹介で知った本やけど、ほんまに出会えてよかったなぁと思う。こういうまっとうな考えに触れへんと、自分が社会のなかで働く意味とか、生きる意味とかってどんどん薄れていくような気がする。こういう働きかたをしたいもんです。
「神さまはじっと私たちを見ていて、誰かのためにがんばっている人には、いつか贈り物を届けてくださる」 「そう信じるほうが、幸せに生きることができると確信している」
大山氏の考え方と行動には、敬意を払いたくなります。 人が幸せであることは、どういうことなのかを、 実によく認識できるお話です。 大山さんが、ある住職さんから頂いた言葉にすべてが表わされていると思います。 「人間の幸せは、ものやお金ではありません。 人間の究極の幸せは次の四つです。 人に愛されること、...続きを読む 人にほめられること、 人の役に立つこと、 そひて、人から必要とされること。 愛されること以外の三つの幸せは、働くことによって得られます。 障害をもつ人たちが働こうとするのは、 本当の幸せを求める人間の証なのです」 この言葉には、深く感銘を受けると同時に、 なにか、腹に落ちた気持ちになります。 大山さんは、その愛までも仕事で得られると思うと言われています。 この障害者雇用を通じて大山さんが学ばれたといわれている 次の言葉も、深みを感じます。 「人のせいにしないから、自分が磨かれる」 「本気で相手のためを思う。それが強い絆を生む」 「自分を去れば、強く生きられる」 「迷った時こそ、人のために動く」 「利他の積み重ねが、幸せな自分をつくる」 なんという素晴らしい気付きなんだろう。 私の琴線に触れたのは、 「自分を去れば、強く生きられる」という言葉です。 常に、自分を変えたいと思いつつも、今の自分から離れられない自分が存在していると感じています。 こういう迷った時こそ、他者のため動けば、何かが見えてくるのかなと思います。 工場の作業工程を一緒にみて、「君が来てくれないと、こんなに困るんだよ」と先輩が教えるシーンも素晴らしい。 私の勤める会社は、組織が大きく一人一人がいないと、会社の明日の命運が左右されるといった実感が湧き難い状況です。一人一人の仕事の重要性=自己肯定感の向上のための工夫を職場で考えなくてはと思いました。 障害者雇用を通じて、 他人を変えることはできません。 しかし、私たちは自分を変えることはできます。 そして、自分が変われば、相手も変わり始めます。 この普遍的な真実を、私は知的障害者に教わったのです。 これは、ウイリアム・ジェームス博士の言葉と全く共通です。 大山氏は、これを自身の職業人生から得ておられ、素晴らしいと感じます。 ウイリアム・ジェームス博士の言葉 「心が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。 習慣が変われば、人格が変わる。人格が変われば、運命が変わる。 (運命が変われば、人生が変わる) 人に悩みを相談された時 「まずは、そばにいる人に親切にしてごらん。 そばにいる人に喜んでもらえるように動いてごらん」と応えている。 そばにいるひとの役に立つ。それが、生きる原点。 人の役に立つことで、個性が生まれる。 今の若い人は、かわいそうだと思うことがあります。 まだ社会に出て働いた経験もないうちから、 「個性を大事にしなさい」「個性的でありなさい」と言われて育つからです。それで、「自分探し」をしてみたり、ことさら人と違ったことをしてみたりする。こんな姿が、時に苦しげに見えることがあります。人のために努力を積み重ね、技術が磨かれ、仕事が上達し、周りから大切にされる存在になります。それが、「個性」と呼ばれるようになる。 一隅を照らす。 この言葉にも感銘しました。意味も初めてしっかり知りました。 「一隅を照らす存在となる。」=「今いるところで、光り輝く存在になる」ということだと思います。 自分の役割、足元、責任をしっかり見据えて、輝く! この言葉は最澄の言葉からだそうです。 「山家学生式」に 国宝とは何物ぞ 宝とは道心なり 道心ある人を名づけて国宝と為す 故に古人の言わく 径寸十枚是れ国宝に非ず 一隅を照らす 此れ則ち国宝なり と記されているそうです。 これを踏まえて東洋思想家の安岡正篤さんがこう書かれています。 賢は賢なりに、 愚は愚なりに、 一つのことを何十年と継続していけば、 必ずものになるものだ。 別に偉い人になる必要はないのではないか。 社会のどこにあってもその立場立場においてなくてはならない人になる。 その仕事を通じて世のため人のために貢献する。 そういう生き方を考えなければならない。 その立場立場においてなくてはならないひとになる、 「一隅を照らす」とは、そのことだ。 自分も今の仕事をして約10年ぐらい。先日、マネージャーから、仕事をそろそろ変わったらどうかといわれたが、私は今の仕事が好きなおんで、まさに、一隅を照らすことができるまで、やり切りることが大切だと再認識させられました。 また、マズローの5つの欲求についても触れられています。 その中の5つ目の欲求「自己実現」について、 「私は〇〇になりたい」「私は、夢をかなえたい」と少し方に力が入った方にお目にかかることが増えたと感じる。 「人生はこうじゃないといけない」と思い込んでしまうのは考え物だ。はじめから、「実現すべき自己」がどんなものか、自分の持つ能力や可能性がどんなものか誰にも分からないはず。 大山さんの「自己実現」は、「誰かの役に立ちたい」という「利他の心」に積み重ねとして与えられたものだとよく分かります。 一つ一つが、含蓄のある言葉で、 本当に「良書」だと思います。 大山さんの会社は、日本理化学工業は、「日本で一番大切にしたい会社」で取り上げられていましてので、内容的には、存じ上げていることでしたが、改めてご本人の言葉で語られているので、心にすんなり入ってきました。
後輩に勧めてもらって読んだ本。 本当の幸せが何か、改めて腹落ちさせてくれた一冊。 また、人との向き合い方も学ばせてもらえました。 【抜粋】 ■「誰かの役に立ちたいという気持ちがあるから、その為に必要な知識や技能を身につけようという意欲が湧く」 ■人間の究極の幸せは、人に愛されること、人に褒め...続きを読むられること、人の役に立つこと、人から必要とされることの四つ。それらは、働くことによって得られる。 ■人のせいにしないから、自分が磨かれる ■本気で相手のことを思う。それが強い絆を生む ■自分を去れば、強く生きられる ■迷った時は、人のために働く ■利他の積み重ねが、幸せな自分をつくる ■待つことで、人は必ず成長する。小さな成長に目を向け、励まし、支えることで、その人は必ず育つ ■誰かの役に立ちたいと思うから、そのために必要な知識や技能を身につけようという意欲が湧く いかに「相手」に目を向け向き合うことができるかで、成長度合いがかなり変わるんだなと思いました。 オススメの本です。
利他、というキーワード、日本理化学工業という会社、が気になって、 先に読んだという会社の同僚からお借りしました。 障害者雇用を通じて、多くの学びがあったという大山社長のこの会社には、次の言葉を刻んだ碑があるそうです。 「導師は人間の究極の幸せは、 人に愛されること、 人にほめられること、 人の役に立...続きを読むつこと、 人から必要とされること、 の四つと言われました。 働くことによって愛以外の三つの幸せは得られるのだ。 私はその愛までも得られると思う。」 最近、働くということに向き合わざるを得ない状況になった私にとって、向き合ってブレーキを踏まなければならないという現状がとてもストレスになっていたのですが、この言葉に出会ったことで、私はまさに働くことによって得ていた「幸せ」が逃げてしまうように感じていたのだと、理解できました。出会うべくして出会った本。自分用に購入しようと思います。
悩んだり壁にぶつかったら、人のために動いてみる。(働く) そうすると、自分の中にある「怒り」「悲しみ」「無念」などの感情から解き放たれる。日本理化学工業というチョーク生産する会社にて、知的障害者雇用(健常者パートと同じ賃金にて)を続けてきた著者が辿りついた結論です。素晴らしい人生を知り、自身も何か人...続きを読むのために動いてみようと思いました。
著者は障害者雇用率74%のチョーク工場社長。人の幸せとは、人に愛されること、ほめられること、人の役に立つこと、そして、必要とされること。障害者が喜んで一生懸命働く姿に、それらは働くことで得られると学んだと著者は言う。働くことに悩んでる人は是非読もう。
人間の究極の幸せは人に愛されること、人にほめられること、人の役に立つこと、 そして、人から必要されること。 相手のせいにしても、何の解決にもならない。他人を変えることはできない。 だが、私たちは自分を変えることはできる。そして、自分が変われば、相手も変わり始める。 迷った時こそ、人のために動く
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