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ロシアに完勝した東郷平八郎艦隊、アメリカに完敗した山本五十六艦隊。海戦・作戦行動から分析した「勝敗」の分岐点とは―
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Posted by ブクログ
生出寿氏の本は「知将児玉源太郎―ある名補佐役の生涯」と「秋山真之のすべて」をかなり前、おそらく大学生の頃に読んだきりでした。 いやぁ、痛快というか、快刀乱麻というか、太平洋戦争の山本五十六とその司令部を一刀両断。 『比するに日露戦争の東郷平八郎連合艦隊司令部とは、そりゃ山本が可愛そうというものだ・...続きを読む・・』などと思いつつ読み進めるうちに、山本五十六への冷徹な評価に新鮮な驚きを感じます。とかく軍神とあがめられている感のある山本五十六とは、かくも低俗な人間性だったのかと、ちょっと認識を改めざるを得ませんでした。 昔読んだ「失敗の本質」 という、多くの会社社長が座右の書には、「航空主兵を主張する山本五十六」はヒーローみたいな感じで書かれています。それが生出寿氏にかかれば一介の俗っぽい博奕打ちに豹変、国を博打にかけた卑しい性格の人物となりました。 どちらが山本五十六の本質をついているのか。 もう一度「失敗の本質」を読み返してみようと思いつつ、生出寿氏の「凡将山本五十六 烈将山口多聞」も読んでみたいと思います。
東郷率いる連合艦隊と山本とその一派が実質的に率いた昭和海軍を比較し、山本五十六を批判。ここまで滅多切りに山本とその司令部の面子を叩いているのは、珍しいかもしれません 当然乍両者とも批判される点はあるのですが、戦争に対する向き合い方が対極的でしたね。
ロシアに勝った東郷平八郎とアメリカに負けた山本五十六を比較したお話。戦時中の話は「こういう見方もある」と思うに留めるべきだと思いますが、組織としてこうあるべきだろうと納得するお話もあります。
軍事もの好きな組織を束ねる人に勧め2。山本五十六を軽く批判したい人向け。失敗の本質とあわせて読めば、こんな見方もありますよ的に。
東郷平八郎と山本五十六を対比した本。 東郷上げ山本下げ。 引用が多く、行間が広く、文字が大きいので読みやすい。
面白かったが、とにかく残念なのは「失敗の本質」とその作者の半藤氏を名指しで批判していること。別に半藤ファンでもないが、あんなことをわざわざ書く必要は無く、せっかくの本の品位を下げる。内容としては頷けることが多かったのに、残念。
事実かどうかさておき、神格化される時はその詳細の事実を隠す場合が極めて多い。五十六さん、まさかあなたもカシラ?何れにせよ、勝てば官軍、、という事でしょうか。
一度成功を経験者した者は次も成功するとよく聞きますが、そういう人は皆確実な勝算を持っている。別な言い方をすると成功するプロセスを持っているのでしょう。それを繰り返せばいつも成功する。 逆に失敗する人はうまくいくプロセスを理解していないので失敗を繰り返す、ということがよくわかります。 もちろんプロセ...続きを読むスだけではなく、リーダーとしての姿勢に大きな違いがあります。 山本五十六にこのような見方があることは知りませんでした。
戦いに勝つか負けるかの重要なポイントの一つに司令官とその参謀たちとの関係に目を向けた作品。取り上げている司令部は、サブタイトル通り東郷平八郎と山本五十六の司令部。個性の強い参謀を纏め上げた寡黙な司令官と、個性が強すぎてサポートに徹せざるを得なかった山本の参謀たち。山本の下には、山口多聞のような人材が...続きを読む必要だったとしみじみ思わされた。しかし、そんな司令部を支えたのは軍、さらには国民の人気と戦況に対する正しい認識が不可欠であったことにも触れている点が本書をありきたりな本以上のものにしている所かもしれない。
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勝つ司令部負ける司令部 東郷平八郎と山本五十六
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生出寿
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