戦争論

戦争論

2,398円 (税込)

11pt

3.0

ウクライナ戦争開始の1ヵ月半後、ヒトラーの独ソ戦を描いた小説『同志少女よ、敵を撃て』が本屋大賞を受賞し、ベストセラーとなった。我々は戦争を嫌悪しながら、『宇宙戦艦ヤマト』『風の谷のナウシカ』『進撃の巨人』『鬼滅の刃』などのマンガ・アニメから小説『永遠の0』まで、悲惨な戦争を享受している。ナチスドイツ、原爆、プーチンの戦争、安倍元首相暗殺事件など現実の暴力・戦争を多様な文芸作品を通して分析し、読み解いていく。批評界の俊英が放つ、新時代の「戦争」論!

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    Posted by ブクログ 2023年09月09日

     第三章で語られた戦後日本の位置づけ――冷戦体制下で軍事=戦争を外部にアウトソーシングし、経済的な「豊かさ」の中でまどろんでいた――はその通りだと思う。だがそれは、むしろ1990年代以降の人文社会科学での基本的な認識だろう。一国主義的で抽象的な「平和」をめぐる議論を書き込み直す必要がある、という問題...続きを読む

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