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Posted by ブクログ
高校時代の友達である沙織が勤めているTV局を訪ねた晴美。モニター画面に映る生番組のGuestは若き天才詩人・白鳥聖人。現在若者に絶大な人気を誇る人物である。そんな聖人に声をかけられた番組参加の女子大生・石津雪子は恋に落ちてしまう。しかしその直後、謎の脅迫や同じ女子大生の殺人事件が発生する!雪子は石津刑事のいとこだったから、晴美は気が気でない。そして遂に事件の真相が明らかになる。三毛猫ホームズ第27弾。
三毛猫ホームズの世紀末
今回初登場は石津雪子(恐らく初)。彼女は石津刑事のいとこで東京に出てきた女子大生。彼女は始め白鳥に興味を持っていなかったが、声をかけられたことで一気に恋に落ちます。しかしこの恋がただの恋では終わりそうに無いことが次第に明らかになります。
この題名にある世紀末が存分に発揮されている内容だと感じました。女子大生が殺される事件が発生し、事件真相のキーも途中で出てきますが、そのままの流れで結末にいかなかった点、その結末がまさに世紀末といえるほどの衝撃度であった点にはやられました。
個人的にはこの犯人には大きく同情する部分があります。今回の「三毛猫ホームズの世紀末」は心と肉体を制御することの難しさを指摘するものであると感じました。
しかし、最近読んでいるホームズシリーズはヘビーなものが多いなぁ・・・。
Posted by ブクログ
ホームズシリーズ第27弾
この作品の解説を読んでいて赤川さんの作品の魅力について少し答えが出たように思う。
解説を担当した杉江松恋さんはこう書いている。
「三毛猫ホームズを読むと寂しい気持ちになる。なぜだろう?小説はこんなに面白いのに。」
これを読んだ時に僕も赤川さんの作品を読む度になんとなく同じような気分になっていたと気付かされた。
赤川さんの作品はとてもユーモアに包まれて暖かい作品に仕上がっているが、主に題材として使っている内容はとても寂しかったり、苦しかったり、辛かったりする話が多いようです。その暗い胸の内を抱える被害者や加害者が片山兄妹や石津そしてホームズの優しさや自然体で接する人柄などに触れ合う事で和んだり、わだかまりが
解けたりするのでは無いかと考えました。このギャップが緊張と緩和を与えて作品のメリハリとなり、とても魅力的な
作品達に成り得ているように思えます。
片山兄妹ように自然体な優しさを持てるようにこれからも三毛猫ホームズのシリーズは読み続けていきたいと改めて思えました。
今回の片山義太郎はおとぼけも少なくてなんとなく頼りになる人物になっていましたね。そして相変わらずその人柄で女性にはモテること。羨ましい限りだ。。
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