創られた「日本の心」神話~「演歌」をめぐる戦後大衆音楽史~

創られた「日本の心」神話~「演歌」をめぐる戦後大衆音楽史~

628円 (税込)

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「目からウロコ」「衝撃的」「出色」と各界から絶賛の嵐!2011年度サントリー学芸賞受賞!(芸術・文学部門)。2011年度国際ポピュラー音楽学会賞(非英語部門)受賞、2011年新書大賞10位。明治・大正期の自由民権運動の中で現れ、昭和初期に衰退した「演歌」。これが60年代後半に別な文脈で復興し、「真正な日本の文化」とみなされるようになった過程と意味を、膨大な資料と具体例をもとに解き明かす。【光文社新書】

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創られた「日本の心」神話~「演歌」をめぐる戦後大衆音楽史~ のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2024年04月02日

    非常に興味深い内容でした。
    著者とは同世代ということもあり、演歌、歌謡曲、Jpopの変遷について、なるほどとうなりながら読みました。
    かなり大胆な主張にも思えますが、それを裏付ける丹念な調査をされているところが凄いなと。

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    Posted by ブクログ 2015年11月12日

    そもそも「演歌の定義は?」と言われると、私も前からはっきりしないなと思っていた。
    例1:河島英五の「酒と泪と男と女」は演歌なのか?
    演歌の歌詞の要素として誰からも異論は出ないだろう「酒」「泪」「男と女」が凝縮され、タイトルから見たらこれこそ「ザ・演歌」なのに、この歌を「演歌」に分類するのにおさまりの...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年02月18日

    「演歌」の常識にかなり挑戦的。そして従来抱いていた「なぜ演歌はつまらないか」「規格的か」「美空ひばりは演歌か」「『頑張って歌って練習して下さいね』という訴求とは何だ」といった疑問・批判について、大変示唆に富むものだった。これは本当におもしろい本。

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    Posted by ブクログ 2011年02月08日

    非常に丁寧に書かれた本という印象。こういう主題の本の場合、著者の問題設定にそって資料を引いてきているようなものが多い中で誠実な印象を受けます。
    一点惜しまれるのは、参考文献から「学術論文」を排除している(と但し書きあり)のために、おそらく間違いなく参考にしていると思われる(文中にも出てきます)アドル...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年10月16日

    「演歌は日本の心」論には何となく違和感を感じてきましたが、そうと言って簡単に肯定も否定も出ない。
    あとがきにもあるようにこれが結論ですね(^^;)

    まあ、我々が「日本の伝統や日本的」に思ってる事って案外ここ数十年~百年くらいの歴史に過ぎない。ってえのも結構あるようですし・・・。

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    Posted by ブクログ 2021年10月28日

    新書大賞2011第10位筆者は演歌誕生は1966年五木寛之小説「艶歌」よりと。69年デビュー不幸なプロフィール脚色された藤圭子による暗さ、不幸による怨歌が人気定着も80年代若者達のjpopカラオケ文化により演歌は衰退へ意外と歴史が浅い創られた演歌日本の心とはなにかを問う。

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    Posted by ブクログ 2011年08月19日

    「演歌」は昭和40年代になって成立した歌謡曲の一分野であった。演歌の歌い方には芸者歌や、いわゆる声楽系の歌唱法、ジャズなどさまざまな要素が取り入れられていて、民謡や浪曲などの要素はむしろ後付けであった。いわゆる「日本の心」を歌うものとしての演歌の意味づけは、昭和40年代に小説家・五木寛之とディレクタ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年07月25日

    演歌=日本的な歌。

     誰もがそう思っているようだがでは果たして演歌とはどのように生まれたのだろうか?

     明治・大正期に生まれたという「演歌」との関連は?

    という本

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    Posted by ブクログ 2010年12月31日

    演歌は日本の心なのかを歌謡史を追いながらあぶり出していく。
    演歌の女王美空ひばりは本当に演歌の女王なのか。ある時点で評価が一転する。面白いです。

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    Posted by ブクログ 2010年10月17日

    自分の子どもの頃、1960年代前半、流行歌はあったが演歌はなかった。

    少し時代は下って、「津軽海峡冬景色」を歌った頃の石川さゆりはドレス姿だった。

    演歌歌手の着物姿が定着したのと演歌というジャンルが確立したのは同じ頃ではないか?
    その誕生の時点ですでに演歌は形骸化し力を失っていたのではないか?
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