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世界史は、測ることから始まった──人類の6000年にわたる試行錯誤、天才科学者たちによる世紀の大発見を、物理学の世界的権威が余すところなく解説。メートルやキログラムなど、文明の繁栄を支える「7つの単位」の秘密に迫る。
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Posted by ブクログ
測定単位の歴史を物理や化学の歴史と関連づけながら、一般人向けに説明している。一般人向けなので内容は軽い。著者がイタリア人なのでわりとイタリアの歴史と絡めていて、ちょっと面白く無い部分はあった。まぁ悪くは無い本ではあると思う
メートル、秒、キログラム、ケルビン、アンペア、モル、カンデラ。 科目としての理科とは離れて久しいけれど、普段の生活で使う単位も多い。 そんな「単位」、いったい誰がどうやってどのようにしてできたのだろう? メートル。 1791年、パリ。 子午線に沿って測量された北極点から、赤道までの間の距離の100...続きを読む0万分の1 と定められメートル原器が作られた。 しかし金属は劣化する。 長さが経年劣化により変わってしまうのだ。 そこで1960年に、再定義がなされた。 クリプトン86原子の非常に正確な定量のエネルギー遷移中に放出される電磁波(光)の波長の165万763.73倍に等しい長さ。 ??????? 何を言っているんだか全然わからない。 が、これが再定義の始まりとなったと思えば、身長測定も何だか感慨深い。 この間の人間ドックで身長が1.5センチ伸びていたのは、メートル原器が縮んだわけではない、ってことだけはよくわかった。 アンペア。 我が家でよく使うエボルタ乾電池。 大変長持ちしているので、高いだけある。 そんな乾電池の名前にもそこはかとなく感じる、ボルタの名前。 ポケモンで大人気のピカチュウの技、「10万ボルト」で有名なボルト単位。 実は国際単位系の基本単位ではないって?! 実はアンペールつまりアンペアの方がずっとずっと功績が大きいそうだ。 一般人の印象と、功績は比例するとは限らない。 そして、わずかなアンペアを手に入れられるか否かで人は生死を分ける。 「おわりに」で語られる言葉は様々なことを想起させる。 科学は民主的であり、真に「1の値は1である」 (つまり「一人ひとりの価値は同じだ」)(283頁) 誰が上とか下とかではない、その言葉は人の世の真理である。
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