学校

山本直樹

妖しくも鮮烈な山本直樹ワールド 鬼才が贈る渾身の傑作エロティック短編集。

• カテゴリ: 少年・青年マンガ
• ジャンル: 青年マンガ
• 出版社: 太田出版
• 掲載誌・レーベル: マンガ・エロティクス・エフ
• 電子版発売日: 2011年01月28日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 35MB

[ブクログ · ★★★★★]

「そうですよ」「うそですよ」表題作をパラッと読んで大好きになってしまいました。

学生時代わたしにとって校舎は息づく大きな生き物であり、教室はその臓腑であり、雨が降ると閉鎖空間になって、中で出所もわからない噂だの茶番だの足音だのが出口を見つけられずに響きさ迷っているような。全部気のせいなんですけど
そんな空間がはてもなく広がっていそうな錯覚を楽しんでいたもので
そこに
「おおいみんな出てこいよお」
「もっと大きなここよ」
で与えられるメタ的視線。きもちいいなあ。

他には「渚にて」「ファンシー」「鶏男」「素晴らしき新婚旅行」など、大好きです。でも説明できない。力がない。

[ブクログ · ★★★★★]

表題作はやっぱり素晴らしい。
何度読んでも素晴らしい。
詩的で何だかわからないけど素晴らしいのです。

[ブクログ · ★★★★☆]

普通は人間と人間のセックスを描く山本直樹だが人間とペンギンの関係を描いてるのをみてびっくりした。人間とペンギンのセツクスシーンが無くてよかったような。あ〜ん遅刻遅刻ぅー

[ブクログ · ★★★☆☆]

■学校
雨に降り込められた、シンメトリカルな構成。
不思議な世界観。
映画で見てみたい。
■渚にて
作中の白眉。
確かに「忘れられない肌」というものがある。
ただの助平心ではなく、何かしらの郷愁をたたえている。
この作者の描くセックスは、熱狂よりもむしろ退屈のがわに属している。
男も女も退屈な気持ちでセックスをし、それなりに満足したりしなかったり。
なぜかしらトリュフォーの「隣の女」や「柔らかい肌」を思い出す。
■ファンシー
ペンギン……。
何の寓話かはわからないが、インパクトは強い。
■青春劇場
■いいわけ
■素晴らしき新婚旅行
■鶏男　
■プノンペンの秋

[ブクログ · ★★★☆☆]

「あたしたちもう　ここから死ぬまで出られないのかもしれない」
「雨はすぐにやむよ　にわか雨だよ」
「そうじゃなくて　もっと大きな「ここ」よ」