世界の「今」を読み解く!【図解】新・地政学入門~地理の政治学~

世界の「今」を読み解く!【図解】新・地政学入門~地理の政治学~

1,650円 (税込)

8pt

●世界の「今」を読み解く!
・なぜ、ロシアはウクライナに侵攻したのか

・なぜ、中国は台湾に手を伸ばそうとしているのか

・アメリカが自信たっぷりに自国のロジックを振りかざしてこられたのは偶然なのか

・ヨーロッパの団結は今なお揺るがないといえるのか

プリンストン大学で国際政治(戦争論)を先行した著者による
日本の「立ち位置」「立ち回り方」がわかる1冊!


「地政学」とは、
【地理的な条件】が一国の政治や軍事、経済に与える影響を考えることである。

これをひと言で定義するならば、
「世界で起こってきた戦争の歴史を知る」になる。
地理的な条件とは、領土やその周辺地域のこと。

領土といえば国同士が争い奪い合ってきたもの、つまり戦争がつきものだ。
だから、地政学とは戦争の歴史を学ぶことといえる。
その国は地球上のどんな位置にあり、どんな地理的危機にさらされ、
あるいは地理的好機に恵まれながら発展してきたか。

地理的条件によって、
一国の危機意識も戦略思考も何から何まで変わる。
その国の性格、俗に「国民性」「お国柄」などと呼ばれるものの根幹にも、
地理的条件が大きく関わっているといっても過言ではない。
これら危機意識や戦略思考が目に見える形で現れるのが、戦争だ。

置かれた地理的条件によって、それぞれの国の生き残りや発展をかけた野心が生まれ、
そこから、さまざまな戦争が起こってきた。
すべての戦争には、地理的条件による各国なりの「切実な事情」が絡んでいる。
そうした戦争の歴史を知ることが地政学であり、
この視点をもって世界を見つめてみることが、
世界の深層をとらえる頭につながるのである。

本書は、国際関係が目まぐるしく動いているなかでの執筆となった。
なるべく最新の情報を盛り込むべく、校了のギリギリまで原稿に手を入れたが、
校了から刊行までには多少、時間がかかる。
おそらく、その間にさらに事態は動いているだろう。
本書で追いきれなかった点はご容赦いただきつつ、
ぜひとも自分で考えてみてほしい。

井の中の蛙を脱し、真にグローバルな視点から、
まっすぐに、鋭く、今、自分が生きている世界のありようをとらえる。

本書が、そのきっかけとなれば幸いである。

■著者 髙橋洋一(たかはし・よういち)
東京大学理学部数学科・経済学部経済学科卒業。博士(政策研究)。
1980年に大蔵省(現・財務省)入省。
大蔵省理財局資金企画室長、プリンストン大学客員研究員、内閣府参事官(経済財政諮問会議特命室)、
総務大臣補佐官、内閣参事官(総理補佐官補)等を歴任。
小泉内閣・第一次安倍内閣ではブレーンとして活躍し、
「霞が関埋蔵金」の公表や「ふるさと納税」「ねんきん定期便」など数々の政策提案・実現をしてきた。
また、戦後の日本における経済の最重要問題といわれる、バブル崩壊後の「不良債権処理」の陣頭指揮をとり、
不良債権償却の「大魔王」のあだ名を頂戴した。2008年退官。

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    地政学と名の付く本を初めて読んだ。地理的要因を考慮した政治・歴史学。一文ごとにちゃんと文脈的つながりや理由があり、ストーリーとして納得感が高く分かりやすかった。面白い、が、基本的に戦争の歴史なので、世界の緊張状態が伝わってきて、気が滅入る部分もあった。。

    1
    2023年06月21日

    Posted by ブクログ

    地政学を「戦争の歴史」と定義し、具体的な事例を挙げながら各地域のこれまでとこれからを論じています。
    やや筆者の立場への偏りはありますが、官僚として外交の最前線を見てきた方の言葉には説得力を感じました。

    0
    2023年05月16日

    Posted by ブクログ

    学校の授業で取り上げたら良いのにと思います。

    どうしても日本国内にいると、視野が狭くなってしまう。マスのゴミがしょーもない報道しかしないし、、、(だからゴミ)

    それぞれ国々の立場があって当然なのに、どうしても善or悪で物事を考えてしまいがちです。
    『一般教養』としての地政学、とても勉強になりまし

    1
    2023年06月24日

    Posted by ブクログ

    地政学の入門本。川を上れ、海を渡れ(過去を遡って考え、海外の事例を参照する)という著者の大蔵省時代に教わった言葉を挙げ、戦争をこれに当てはめたものが地政学であるとし、戦争の歴史、地政学の概念を簡単に解説した上で、中、ロ、欧、米の歴史を地政学で振り返った上で日本へのインプリケーションを示す。

    途中の

    0
    2025年11月29日

    Posted by ブクログ

    読みやすい本であった。改めて日本は経済もさることながら、国防にも力を入れないと行けないことになっている。このままだと将来日本は本当にどうなるのか憂いてしまう。

    0
    2025年08月19日

    Posted by ブクログ

    ところどころ著者の強い思想が溢れてて面白かった
    内容は教科書みたいですごく分かりやすくて地政学に興味が湧いた

    0
    2025年02月28日

    Posted by ブクログ

    令和6年(2024)のGWの大掃除で発掘された本で、記録によれば2年前の年末に読み終わった本です。この本の著者である高橋氏には今までも多くの著作を読ませてもらってきていますが、私の興味のある「地政学」に絞って本を書いてくれたので、当時本屋で見つけて嬉しくなってすぐに買って読んだのを覚えています。

    0
    2024年06月07日

    Posted by ブクログ

    戦争を分析すると国の思惑が見える。視野を広げて日本を見なければいけない。国の性質、地理的関係性を理解しなければ、議論を始めることができない。論点は逸れるが、日本人の国に対する帰属意識は低下しているように感じることがある。これからの日本がどうすればいいのか国政の議論を深めるためにも国の大切さをもう一度

    0
    2023年01月28日

    Posted by ブクログ

    地政学的に見る、という視点は歴史を改めて
    少しずつ勉強してきて必要だと思い、読み始めた

    地理から見る政治、先の戦争のイメージが掴めた

    0
    2025年07月30日

    Posted by ブクログ

    近世以降の、主要各国の紛争や戦争の歴史を説明した本であり一般的な地政学とはやや異なる。社会主義や独裁国家は戦争をする事が多く、民主主義国家同士の戦争は稀である。と言う部分はピンカーも言っているが、感覚的に合っていると思う。戦力の均衡が戦争抑止効果を持つとなると世界各国の軍事費の増大は避けられないので

    0
    2024年03月27日

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