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Posted by ブクログ
素晴らしい。AI時代にはもはや絶対生まれないであろう天才の記録って印象。そして何より語学への愛、情熱に胸を打たれる。中学生時代からの英語へのひたむきな探究心、知識欲、向学心…。書籍さえ満足にない時代でも情熱さえあればこれほどの語学力を身につけられる(もちろん相当地頭も良いのでしょうが…)という感動。
英語学習に飽きた頃、『毎日、網走郊外にある原生花園で昆虫を集めたり、花の間で寝ころんだりし、家にこもっては理科の実験や新しいラジオの組み立てなどに熱中しはじめた。』というのも、脳の力を高めるのに理想的な環境すぎる…。スマホなんか持ってちゃこうはならないよ…。
私なんかはまるでわからない言語を聴いている時間が惜しいと思ってしまうけれど、著者は少年時代から『わからない、流れの早い放送を聞いて、異国情緒の一端にふれて、気分に浸っているほうが楽しかったのであろう。』という。この言語への愛に感動したまま一冊読み終えた感じ。
黒田龍之助さんの解説も良い。
Posted by ブクログ
20か国語を話すことができる著者の語学に対する遍歴と学習方法、語学に対する姿勢や学び方が述べられている。
語学のみならず、何かを身に着けるための学習方法や姿勢について学ぶことができる著書でもあると感じた。ここにある学習方法はいくつも自身にも身に着ける必要があるものであり、再読必至。
・最初は全巻通読し、内容をの詳細は完全にわからなくとも、わかったものとして全学習の範囲を頭に入れよう、それから勉強方針を立てることにしよう、と考えた。
・自分の言える範囲のことを声に出して言いうーこれは私にとって、測り知れないほど役に立った。
・英文の方をふせて、日本文を口頭で英語にしてみる。それから、英語のほうをチェックする。作文には自信があっても、ともかくその本を考えることなしにいえるようになるまで、繰り返し繰り返し練習した。
・この時期に、私は意識的に、できるだけやさしい内容の本を探して読みあさった。
・それぞれのことばには、各固有の理論や感覚があり、文法書と辞書から得られるものプラス・アルファによって、はじめて健全な知識が得られるものである
・作文力を基盤に持たない解釈力はあぶなっかしい読解力であり、読解力ではありえない。
・ある国の言葉をものにしよう、と決めたら、その語の「文法書」から読みはじめたりせず、やはり「入門書」からはいるのがよい。
・第一次=全体把握のための通読。そして休憩
第二次=精読。嫌気がさしたら、休憩。
第三次=また初めから精読(このときは、少なくとも第二次の時の倍はゆくはず)そして嫌気がさしたら休憩
第四次=また初めから精読。そしてついに征服。
・まず、繰り返し聞くことをおすすめする。最初はその語音に慣れるだけでよい。その音の特徴をつかむのである。
・「外国語をマスターする」という定義は、「与えられた言葉を母国語とする人々がそれを読む聞く話すことを基準にして、正しく理解でき、使えるようになること」と定義しておく。
Posted by ブクログ
50年以上も前の刊行物ということで、確かに今の時代には一般的とはいえないもの(カセットテープとか)や、法的にアウトの内容(上映中の映画の音声を録音したりとか)もありますが、どんな時代でも普遍的な「いつまでも好奇心と情熱を持って学び続けるカッコ良さ」に溢れた一冊です。
「種田さんが今ご存命だったら、インターネットやSNSなどを活用してどれだけの言語を習得し、どれだけのご活躍をされたんだろう?」というのは本書を読んだ人なら誰しも頭によぎったんじゃないでしょうか。
本書は昨年文庫版が復刊されていたのを、たまたま書店で見かけて手に取り大当たりでした。ネット通販も便利とはいえ、こういう出会いは本当に嬉しいものです。
Posted by ブクログ
20ヶ国語が扱える、というのはどの時代で考えても異常な能力。でも特異なことではないと伝えようとしてくれている。読者にとっては励まされ、意欲的になれる本。
学習遍歴や学習法などいろいろ書かれているが、1番はジャネット・リンさんのインタビューのところじゃないかなぁ。
ご自身で「並才」なんておっしゃってるけど、やっぱり語学に対する「愛」がすごいのよねぇ。それゆえに自然と知識欲も湧き出て色んな語学を学習していたのだと思うし、調べたり疑問に思ったりして捗っていたのでは。学習する対象に嫌悪感を持たず愛すること。そして仮に倦怠感を感じてもそこから持ち直す術を知っていることが強みなんだろうなぁ。
生涯学習を貫いていた姿勢を自分も見習いたい。
もういい大人だし、「勉強=嫌なもの」みたいな考えは捨てよう。
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