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Posted by ブクログ
本書は、1971年に未来社から刊行された親本をベースに、著者の思考に大きな刺激を与えた沖縄に関する論考のほか、部落問題、志を同じくする者が集う志縁をつくることを目指して実践してきた「歴史をひらくはじめの家」に関する文章などが増補されたものである。
親本、文庫版いずれのあとがきでも、『おんなの戦後史』ほど書くのがつらかったものはないとする。戦争の犠牲者が加害者ともなっていること、戦後婦人運動が体制補完の働きになっていることなどへの告発は、自分自身への告発となって、ならばどう対処するのかと問いかけてきたからと言う。
表題作など本書に収められた文章は50年も前のものであり、フェミニズムやジェンダーという語も直接使われていないが、今読んでもアクチュアルな問題提起がなされている。
それだけ長い間、女性を巡る問題が、特に日本ではあまり改善されていないことに、改めて気づかされる。
そうした自らへの問いかけに著者はどう対してきたのか、その一端が増補された文章に現れており、著者の思想者、実践者としての誠実さに感銘を受けた。
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