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Posted by ブクログ
概観がわかりやすくフラットにまとめられている。
2022年6月24日発行
第1章EVガラパゴス日本の夜明け
BEV:Battery Electric Vehicle
PHV/ PHEV:Plugin Hybrid (Electric )Vehicle
3つ総称してECV:Electric Chargeable Vehicle
ZEV:Zero Emission Vehicle
NEV:New Energy Vehicle
第2章最先端ノルウェーの現実
・水力豊富で燃料代がガソリン車の1/10
・2025年新車全てゼロエミッション車
・2021年時点EV販売率65%
・集合住宅用のスマート充電インフラ
・船舶、商用車の電動化、タクシーの非接触充電
第3章テスラを追え
◯VW:ディーゼルゲートから電動化
・スケーラブルなEV専用車台「MEB」
・新EV「トリニティ」開発 ※2030年まで延期
・自動運転機能などソフトウェア重心の全グループ共通の新型プラットフォーム「SSP」開発
・電池のクローズドループ
・ID.3
◯ボルボ:欧州でいち早くEV化
・21年に30年EV専業化
・C40
◯メルセデス:EV専業化、中国傾斜
・EQG
◯ステランティス:世界4位
・2030年欧州市場のEV化
・ジープ
第4章電池の熱狂
・IEA:EV向け電池需要、20年155GWから30年最大3200GWと推計
・コバルト、ニッケル、リチウム価格変動
・LFPリン酸鉄
・スウェーデンノースボルト:水力発電でつくる電池
・豪バルカンエナジーリソーシーズ:ライン川の地熱によるゼロエミッションリチウム
・BASFの水酸化リチウムリサイクル
第5章死角を探る
・充電インフラ、価格、CO2排出量
第6章中国の覚醒
・10万元(150万円)以下と25万元(350万円)以下に二極化
・上汽通用五菱汽車(SGMW):宏光MINIの農村・女性需要
・上海蔚来汽車(NIO)、小鵬汽車(Xiaopeng)、理想汽車(Li Auto)
・比亜迪汽車(BYD)によるボリュームゾーンの投入
・NIO、吉利汽車(Geely)のバッテリー交換式
第7章国家の覇権争い
・欧州労組も投資、人材計画要求
Posted by ブクログ
最新のヨーロッパのEV事情が程よくまとめられている。もはやEVへのシフトは必須という思いを強くした。実質で勝てないヨーロッパのルールによる土俵ずらしや、実質的には非効率なのにガソリン車で勝てないから規制でEVにシフトしようとしてるだけという意見を日本では散見するけれど、まあ実質とは関係なく進むのが世界だし、本書によれば実質的にもEVの方が効率的ということだ。
また本書では水素電池の効率の悪さも言及されていて、水素を作る時にエネルギーが失われ、動力に変換するときに再度エネルギーを失うので、変換効率からしてそもそも効率が悪いのが水素ということ。なので電気だけては問題が生じうる航空機やトラックのような超長距離に限定して使うべきというのはその通りなんだと思う。
ということでEVシフトは必須だけれど、本書では触れられていないけど、最近は電気料金の値上がりでガソリンの方が安いということも起きているようで、電気をガスに依存している地域ではしばらくこの状況は続くかもしれない。とはいえロシアを端に発生した問題を別の方法に切り替えるまでの期間な気もしており、それもこの先長くて5年ぐらいの問題なんじゃないかと思う。
本質はともかく流れができたらその方向に流れていくのが経済であり歴史なので、欧州だけでなく中国、アメリカが乗っている以上、日本だけが逆張りするのはあまりにもリスクが大きい賭けだと思うのだけれど、政府は相変わらず水素とか言っていて頭を抱える。
Posted by ブクログ
ハトマメ(鳩に豆鉄砲)なフレーズ
「EVのコストはガソリン車やハリブリッド車より安くなる。市場が縮小している領域にとどまろうとすると成長できない」
「自動車の世界で存在感を示すには大変な努力が必要だ。現在でも規模の勝負だ。テスラの成功は15年間200億ドルを費やしたもので、ほかのスタートアップとテスラを比較すべきではない。いくつかのスタートアップは成功するかもしれないが、この世界で成功するには大量の労力と資本が必要だ」
「EVの普及と充電インフラ整備は鶏と卵の関係だ。利用者がいなければ設備は商業的に成り立たないが、インフラの安心感がなければEVは選ばれない。EV側ではより速く充電できる電池やシステムの開発を、インフラ側ではより利便性の高い設備の設置を、それぞれ加速する必要がある」
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