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もしあなたが、ひりひりするような気持ちで孤独を感じたり、友だちを求めているとしたなら、それはあなたが若いということ。それが若さなのよ──。
「親友って、どうやったらつくれるの?」わたしの問いに、伯母さんは「すこしずつの親友なら、すぐにでも出会えるわよ」と答え、これまでの旅の話を始めます。旅の間ずっとまとわりついてきたネパールの少年、オーストラリアのウルル(エアーズロック)を訪ねたときの無愛想なガイド、インドで一緒に列車を待った寂しげな母娘、ロンドンで掏摸の少女たちから助けてくれたちょっとかっこわるかった男の人……。ほんの短い時間を過ごしただけなのに、なぜか心から離れない人たちのおもかげ。そんな「すこしずつの親友」との出会いが、いつかほんとうの親友へと繋がっていくのかもしれない……。
俳句に打ちこむ中学生たちを描いた『わたしと空と五・七・五』でちゅうでん児童文学賞を受賞。突発性難聴をわずらった少女の新たな一歩を追った『蝶の羽ばたき、その先へ』で日本児童文芸家協会賞、および日本児童文学者協会・長編児童文学新人賞を受賞。いま注目の児童文学作家が、友情をテーマに贈る最新作。
Posted by ブクログ 2023年02月27日
「親友って、どうやったらつくれるの」
「親友は、たぶんつくるものじゃなくて、出会うのよ」
わたしの問いに伯母さんはそう言った。
いますぐ親友が欲しいわたしに伯母さんは笑って言った。
「すこしずつの親友になら、すぐにでも出会えるわよ」
それはなぜか旅先で出会うことが多い、本当はどこにいても会えるのだけ...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月12日
伯母さんの感性が素敵だなと思った。
こんな伯母さんがいたら、たくさん話が聴きたくなりそう。
ゴッホとゴーギャンの関係性も初めて知った。
私自身は親友と呼べる人がいるかいないか、そもそも親友の定義も正直わからずにいる。
でも、一瞬でも同じ時を過ごし、思いが通じ合うことができたのかなと感じる人は何人も思...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年03月03日
オーストラリアのエアーズロックを現地の先住民は「ウルル」と呼ぶこと、慣れない所に出かけると、乗り場を間違え慌てていると知らない人の足にスーツケースの角が当たり気まずい空気が漂う事もあるが、申し訳なさそうに謝ると解ってもらえる事、銃を肩から下げた男を見かけたら旅の予定を変えてでも命を守る事などが書か...続きを読む
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