タリバン台頭 混迷のアフガニスタン現代史

タリバン台頭 混迷のアフガニスタン現代史

小説・文芸
924円 (税込)

4pt

3.8

「テロとの戦い」において「敵」だったはずのタリバンが,再びアフガニスタンで政権を掌握した.なぜタリバンは民衆たちに支持されたのか.恐怖政治で知られたタリバンは変わったのか,変わっていないのか.アフガニスタンが生きた混迷の時代には,私たちが生きる現代世界が抱えた矛盾が集約されていた.

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タリバン台頭 混迷のアフガニスタン現代史 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    目から鱗が落ちた!
    コンパクトにタリバン政権の台頭について理解できるようになっており、読む前と後ではアフガニスタンに限らず国際政治全体への解像度が上がった。「帝国の墓場」に一帯一路で進出する中国はどうなるんだ。
    特にアフガニスタンに伝統的な部族法、パシュトゥーン・ワリーからタリバンの行動原理が理解できた点が収穫だった。家族外の女子について考えることも相手の恥になるからできないっていう侍みたいな価値観では、女子教育の議論が空転するのは当然だね。男女で教育の機会を分けるべきとはクルアーンには書かれていないということで、イスラーム全般とは区別したアフガニスタン特有の文脈からタリバンは理解されるべき。
    タリバンとAQ、ISとの違いはアフガニスタン土着の世直し運動か、インターナショナルなテロ組織かの違いってことで両者はかなり性格が違うということも整理できた。
    パキスタンの影響もでかすぎる。パキスタンの支援もあって政権取ったタリバンとパキスタンはなんで今紛争してるんだ?
    タリバンが武装してスワンボートで遊んでるのはビジュアル的に面白いけど、、、
    タリバンは戦争のなかで育ち、楽しみを知らない「戦争の子供たち」だった。

    0
    2026年09月20日

    Posted by ブクログ

    広く深い地域研究の中身を、一般読者が或る程度理解出来るように、適当な分量で纏めるという、好い意味で新書らしい一冊だと思う。
    本書は、最初の方にタリバンが政権をまた握ったという出来事の周辺が綴られ、少し過去、更に過去、そしてアフガニスタン社会の歴史の概略、最近の動向を改めて考察というような各章が積み上げられている。何かアフガニスタンを立体的に概観することが叶ったように思う。
    アフガニスタンは様々な要素が重なって来た地域で、複雑な模様の織物のような社会であった。現在でもそういう要素は多く在る。しかし過去数十年間の経過で、複雑な模様の織物が解けて糸の集まりのような様相を呈してしまっているということが、本書では概観されている。
    20年程前の「アフガニスタンを策源地とするテロリスト集団を駆逐…」という中で「タリバン」の名が出ている。何やら暴力的な集団なのか?イスラム教に関して変な誤解が生まれるような解釈を唱えて、何やら不可解なことをやってしまっている?個人的にはそういう観方もしないではなかった。
    テロリスト集団の関係者との接近で「少し変わった?」というのも事実で、自身も含めた外国の人達が観て「何かよく判らない?」というように感じる社会政策が採られているのも事実である。が、それだけでもなく、「混迷の中から出て来た」ということで「人々の一定以上の支持」も在るようだ。
    王制、共和制、共産主義系政権、軍閥の実効支配と社会が崩れて行くような状況を経験したアフガニスタンでは、1990年代辺りには「かなり酷い…」という様相が見受けられたそうだ。妙な譬えで御叱りも受けてしまうかもしれないが敢えて綴る。SF系の設定の漫画や映画で「荒廃した世界を無法者達が牛耳り、無辜の人達が虐げられ…」という感、「暴力が支配…」という状況を背景とする“バイオレンスアクション”という系譜の作品が見受けられるが、1990年代に入った頃のアフガニスタンは一部にそういう様相も呈してしまていたようだ。
    そういう「暴力が支配…」という状況に「抗わなければならない」として登場し、勢力を拡大したのがタリバンだった訳だ。“無法者”を排し、古くからのイスラム教の教えを実践する秩序を確立しようとする運動を起こした訳だ。1994年に旗揚げとされるタリバンは1996年頃に実験を掌握したのだという。
    本書はこのタリバンの動きを多彩な角度で追掛けている。各章毎にドンドン読み進めることが叶った。

    アフガニスタンというのは、古くはモスクを中心とするような村落の共同体が形成され、その中に人々の穏やかな人生が在り、子ども達の歓声が沸き上がり、人々の笑顔が溢れるというような雰囲気であったようだ。それがである。もう「何世代か?」に亘って混乱が続き、「一家で〇〇に遊びに行った」とか「運動会が盛り上がった」というような「愉しい子ども時代の想い出」のようなモノと切り離されたままに成人しているような人達が多くなってしまっている様子も伺える。

    20年程前に造られた政権の下でも人々の様々な活動が積み上げられた。それが否定されてしまうようなことも起こってしまっている。こうなると、何が善く、何が善くないのか判らなくなる。が、同時に「単純に善悪を二分出来るのでもない」ということでもあるであろうか。

    「タリバン」というのも「アフガニスタン関係」という程度に判っても、「実を言えば内容に通じているのでもないのではないか?」という例ではないかと思われるが、昨今の少し急な動きを踏まえて、アフガニスタンの状況を立体的に概観出来る本書は、広く御薦めしたい。

    0
    2022年04月12日

    Posted by ブクログ

    KITE RUNNERを理解するために買ってみた。
    中東は日本人である自分にとってなんとなくミステリアス。
    イスラム教は面白い。

    0
    2023年10月09日

    Posted by ブクログ

    タリバン台頭についての歴史及びアフガニスタンの習慣からざっと記載したものである。何も知らない人向けなのかもしれない。中村医師の殺害とアフガニスタンパキスタン間の水争いは言及していないので、中村医師殺害以前に書かれたと思われる。
     これを読んでもよくわからないことが多い気がする。

    0
    2022年07月23日

    Posted by ブクログ

    タリバンの多面性とアフガニスタンの現代史の本質
    単純化することは物事の解決を困難にすることを改めて痛感

    0
    2022年03月31日

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