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地球温暖化にエネルギー不足、森林伐採など、人間がかかえる問題は数え切れない。都市が自然と対立し、人間や人工物が地球環境にとって破壊的な存在となってしまったのは、文明が「進歩」しすぎてしまったからでは決してなく、我々の文明技術と社会技術が「未熟」すぎたからだ! しかし、このような無知の知に気づけば、地球のデザインはもう少し調和的で美しいものへと進化しうるはずだ。本書では「太陽系エネルギー文明」へとシフトする現実的な可能性、気候変動に対する「脆弱性」の克服、20世紀型のグローバリズムにかわる新たな「地球大の連携のメリット」を主張する。発想を転換させ、地球の目線で物事を見ることで、解決策は見出せる。今後生まれ来る子どもたちに、地球の危機や人間の愚かさだけではなく、地球という星のありがたさや、人間が果たしうるポジティブな役割について語って聴かせてやれる環境づくりへのメッセージ。
...続きを読むPosted by ブクログ 2009年10月04日
「Voice」でこの人の論文を読み、「これはすごい」と感じていた。新書とはいえ、さらにまとまった形でこの人の未来ビジョンに触れられて、まずは幸せだ。
一言で言えばエコロジー派なんだけど、独自の選別眼を持っており、そのお眼鏡にかなったものは高く評価される反面、そうでないものは「環境にいい」とされるも...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年07月22日
著者の竹村真一氏は、文化人類学・情報環境論を専門とする京都造形芸術大学教授。Earth Literacy Program(地球時代にふさわしい新たなメディア・プラットフォームづくりを目指す実験プロジェクト)を主宰し、世界初のマルチメディア地球儀「触れる地球」で2005年グッドデザイン金賞受賞などの実...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年02月22日
もっとグローバルな視点で、地球温暖化をはじめとする様々な環境問題に対応していこうという呼びかけの書。例えば地球には、夜と昼が別の地域であるわけだから、そうした国同士でエネルギーの調整を行うといった試みが進めば、戦争も減るだろうという考え方。また、「不都合な真実」があったがゆえに、無料かつ無尽蔵な自然...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年02月14日
ロバスト(強靱)な社会をつくるべき、適応についてもっと考慮すべき、という主張は分かるが、環境問題が、欲望を構造化した問題である、という視点が決定的に欠落している。エネルギー問題についてもバラ色に描きすぎ。もっとエビデンスを提示して欲しい。
批判めいたことを書いたが、傾聴に値する記述は多い。
・原発...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年02月04日
東日本震災前に書かれとるもんで、東京オリンピックも2016年に開催を目指しとるって記載がある。
その割りに、今の日本はどこまで進んどるのかと思うと、ちょっとコワい。たしかにサスティナブルな世の中を目指そうという動きは強くなっとるし、自然のエネルギーに対する需要とか対応とかも進んできてはおるけど、国と...続きを読む
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