ヴィーナスの目覚め

ヴィーナスの目覚め

小説・文芸
660円 (税込)

3pt

4.0

アレサンドロは高級車を降り、荒れ果てた屋敷を見つめた。ここにトマソの孫娘、ローラ・ストウがいるはずだ。“孫娘を見つけ、イタリアに連れてきてほしい”亡き父の共同経営者であるトマソにそう頼まれたのは、数日前のこと。孫娘を連れて帰れば会長職を辞すると約束され、アレサンドロは会社の全権を得るため、イギリスにやってきたのだ。とにかくローラに会って任務を果たしてしまおうと、彼は屋敷の近くにいた使用人らしき女に話しかけた。まさかこの不器量でずんぐりとした無愛想な女性が、当のローラ・ストウだとは思いもせず。★人気作家ジュリア・ジェイムズの新作をお届けします。人里離れた場所で一人暮らすローラ。幼い頃に自分を捨てた父方の祖父にイタリアに呼び寄せられ、彼女の運命は一変します。★

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    Posted by ブクログ

    アレサンドロは高級車を降り、荒れ果てた屋敷を見つめた。ここにトマソの孫娘、ローラ・ストウがいるはずだ。“孫娘を見つけ、イタリアに連れてきてほしい”亡き父の共同経営者であるトマソにそう頼まれたのは、数日前のこと。孫娘を連れて帰れば会長職を辞すると約束され、アレサンドロは会社の全権を得るため、イギリスにやってきたのだ。とにかくローラに会って任務を果たしてしまおうと、彼は屋敷の近くにいた使用人らしき女に話しかけた。まさかこの不器用でずんぐりとした無愛想な女性が、当のローラ・ストウだとは思いもせず。

    会長職を得るためにヒロインを迎えに行かなくてはならなかったヒーロー。そこにいたのは野暮ったい格好をした不器量なヒロイン。ヒロインは脱いだら凄いんです、系の実は美人というもの。実際のところ、そんなことはそうそうあり得ないと思う。もっともサイズの合わない服の下はナイスバディというのはありがち。
    劣等感を拭いきれないヒロインがヒーローを理解できないのはよくわかる。ヒーローもどうしてヒロインといたいのか、自分の気持ちに向きあうのに時間がかかっているし。でもシンデレラストーリーとしてはなかなか。誤解の原因も解決も整合性がとれているし、ヒロインの心の動きも無理なく伝わる。

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    2009年10月04日

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