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Posted by ブクログ
個人的には、恋愛小説風のファンタジーに感じた。
特殊能力、幼なじみとの再会、絶妙な役割バランスの友人達。
恋愛小説としては、ありきたり・荒削りだという意見も否定できないような気がするけど、
とてもシンプルでまっすぐなメッセージがとても心地よくて、心の奥がチクチクした。
「もしも、自分にとってかけがえのない時間が 有限であって、その期日がわかってしまうとしたら」
私ならどうするだろう。何をするべきだと考えて、何を思って、何に苦しんで、生きるんだろう。
何もかもが有限であるのが人生なのは100も承知。でも、その期日がわかった上で何かと本気で向き合って、大切な時間をより大切なものにしていくというのは、とても辛いことのような気がする。その数字は他人のものである場合には余計に。
それでも、「一緒に生きること」
最も簡単で、最も難しいこと。直斗くんは、逃げて悩んで戸惑いながらも、真剣に考えて、美雨ちゃんのために生きようとした。恐ろしい嘘まで吐いて。
「さよなら」という言葉も、単なる別れの挨拶ではない素敵な響きに満ちていた。それは、そこに確かに存在していた、共に過ごした時間の証明である。新しい発想だった。
そして、生きた証は、共に生きた人の中にある。そして、その愛おしさと痛みと、たくさんの感情を全部抱えて生きる。それを繰り返して、今度はその人の証となる時間を過ごしていく。
美しいことだと思った。
僕らの物語は、終わりを迎える。
=ここに確かに僕らの物語が存在していた。
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