あらすじ
「奈津子さんが魅力的過ぎて、僕、たまらないよ」
メロンのような熟乳、洋梨のようなボディライン……
熟女フェロモンただよう義母にやりきれない思いを抱く将太。
若牡のありあまる欲望の矛先は、若叔母、そしてバイト先の女上司へ向かい、
「姦係」を知った奈津子は、ついにひとつの「決断」を……
感情タグBEST3
匿名
全てが《ライト》な小説。
著者の小説は初めて読んだのですが、全体のプロット作りや人物設定、背景描写については、とても上手いと思います。
ただ、全体として見渡すと、何もかもが《アッサリ》とした印象で、サラ〜っと読み終わってしまい、肝心の官能描写の部分も驚くほど淡白で、スル〜っと終わってしまいます。
官能小説と云うのはお話の前後がサラッとしていても良いですが、やはり一番の「肝」の部分はドロドロとした情念や熱狂が無ければ《作品自体の存在意義》を失ってしまいます。
その点で、正直読後の印象は極めて薄いものに成ってしまいます。
「読みやすい」と言えば聞こえは良いですが、本来の趣旨を見失ってしまっている気がして、60分にも充たないAVでも見たかのような寒々しい気分で本を置きました。
但し最初に書いた通り、《全体のバランス》は破綻も無くキレイに纏まっているのですから、もっともっと「熱」を感じさせる表現を書けるように成ってほしいなと思いました。