あらすじ
24歳の若未亡人を襲う悪魔義弟の性調教。46日間にも及ぶ、昼も夜もない地獄の生活。暴走する淫獣の毒牙は清楚な義母にまで……蔵の中――それは女を牝に変える肉檻!
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匿名
1+1≠2…。
旧作2作品を合体させても、それだけで魅力が何倍にも成るのなら、世の中の娯楽小説は大半がそうしているでしょう。
設定上も、同じ「旧家の古い蔵」をテーマにした二つの小説だからと言って、「繋げれば傑作に成る」と考えるのは安直と云うより早計な考え方だと思います。
そして、不思議なことに両作品とも「この旧家の古蔵」への仔細な説明を相当省いてしまったため、くっ付けても「薄暗い不気味な古蔵」のイメージは薄く、主人公がただただヤリまくる際の道具立ての一つにしか扱われていない為、淫靡なイメージは薄く、全く「肩透かしな古い蔵」にしか成っていません。
これを併せて「完全版」とは…、どう贔屓目に見ても無理があります。
せめて、後でこういう形で合体させる構想が有ったのなら、もっと「薄暗く陰湿な古い蔵」のイメージを全面に押し出して両作を書いておくべきだったと思います。
一作目が比較的良く出来ていましたが、二作目は「(一作目の)曰くの有る、不気味な古い蔵」とだけの説明で、ただただ単調な密室空間としての扱いに終始し、前作とは何も関わり無く終わりました。
他の作家さんでも、最近この手が増えていますが、旧作を合体させるのなら、内容について「別の話かと思われる程」新たに手を加える必要が有ると思います。
「良い書き手が足りない」「若い書き手が育たない」「新機軸な新たな視点の傑作が現れない」のは良く分かりますが、このような安直な行動は、かえって読者離れや出版社としての信用を損なう行為です。
「急がば回れ」の精神で、新規開拓や新しい視点からの傑作が生まれることを祈ります。読者層(ターゲット)を絞り込む事も必要でしょう。編集者の皆さんの頑張りを期待しています!!!
過去の名作等を積極的に、若い世代に研究してもらうのも一つの案かと…。