あらすじ
白い喉を鳴らし息子の濃密な樹液を飲み干す吸茎の淫ら儀式――性的魅力と美貌を保つため母たちは妖しく甘やかな牝臭を漂わす子宮の森で若き牡獣と化した息子たちを密猟する……。
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インセスト・ラブのお話です。
今回、この物語を読んで、何だか感慨深い気持ちを味わい、改めてインセスト・ラブについて考えさせられました。
とは言っても、私には息子はいないので実際の息子に対する母親の気持ち、にはなりきれませんが・・・
いつも作品を読むときには、主人公をはじめ、自分がその中の登場人物になったつもりで読もうと思って読んでいるのですが(と言うか、自然に読んでいるうちになっていく)今回はどうもやっぱり実際、主人公と自分の境遇がかけ離れているせいか、その立場になり切ることができませんでした。
しかし、別の意味でこの物語に引き込まれていったのです。
いろんな親子関係を客観的に傍観する立場で、非常に興味深く読み進めていくことができました。
主人公になりきって読むだけが官能小説の読み方ではないのだ(笑)と、改めて、作品を読むことの面白さを教わったような気がします。