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広大な砂漠で服役する囚人たち。この地で“三千二百年”の懲役を受けた男がいた。絶望的な状況で、彼が淡々と生き続けられる秘密とは?(「三千年生きる」)海辺の街でアンティーク・ボタンの店を営むジェリーは、ある夜、青いワンピースを着た半透明の少女と出会い……。(「四歳のピーコートのボタン」)おはなし好きの父と子が、伸び縮みする“時間”を旅する。27編から成る、ひとつの大きな物語。
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Posted by ブクログ
ピッピとともに歳を重ねていく お父さんのお話しは いろんな齢(よわい)を刻んでいく 62歳、18歳、500歳、92歳‥ それぞれに色鮮やかな物語がある いしいさんの話しの中には 色がある、音がある、なにかきらめいている シャボン玉の中でふわふわと 浮かんでいる気持ちになる 『ひと冬のすっぽん』は...続きを読む なんだか今の季節を物語っている 寒い寒い冬 特に京都の冬は冷えるのでしょうね もう地球ぜんぶがコチコチな気分でしょう そして、着火マスターのタカシが 大活躍 やがて、いきなりやってくる 青草が大きく伸びをして 梅が開き 桃が咲き 桜が爆発する 今まさに爆発の春! 我が家の庭でも草たちがようやく 背伸びを始めた やがて桜が爆発します 楽しみです ピッピも成長して おはなしのピッピとさよならです またあらたなおはなしが はじまるのでしょう
感想 受け継いで、次に繋がっていくいま。人間が意識できるのはそこだけ。過去や未来は現実なのかファンタジーなのかもはやわからない。
いろいろな短いお話がつらなる短編集。いしいさんの本はいつもそうだが、言葉や「おはなし」が自由に飛び跳ねていて、読んでいるうちにその世界にどんどん引き込まれ、手を引かれて自分も解き放たれるような気がする。 この本のテーマは、「いま」は今だけではなく、過去も未来も、場所も人もすべてがつながっていて、全部...続きを読むをひっくるめて「いま」なのだということだ。そして、それは「おはなし」なのか「ほんとう」なのかすら問わない。手を変え品を変え、そのことが繰り返し語られる。いしいさんの本全体に通底したテーマでもあると思うが、この本は息子さんのピッピくんが「おはなし」を通してそれを体得するためにあるような本で、いつにもまして分かりやすく茶目っ気たっぷりに書かれていると思う。たぶん実在の、ピッピくんが知っている人たちや好きなものをちりばめてあるのだろう。 特に好きなのは、「十九歳のパチ」「さまざまな年のサンタクロース」「三千年生きる」「犬はどこへいくん?」だ。お話のほうからおいでおいでと手招きをされているようで、本当に楽しく、面白く読めた。パチの踊り、サンタのクリスマス、砂漠のオリーブ、ぴんと立ったしっぽ。何回も読みたいなあ。
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