千野帽子の作品一覧
「千野帽子」の「青ひげ夫人と秘密の部屋~「見たな」の文学史~」「東京マッハ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
ストーリー化は人間の認知形式として組み込まれているものの一つで、それに固執して苦しんだりしないでストーリーを手放す自由もあるよというお話でした。
2017年発行の本であり、内容は現在の社会的状況を踏まえて書かれた本ではなくて普遍的な話なので、基本的に全編通して知識欲を満たすために楽しく読めます。
『「わかる」というのは知性の問題じゃなくて、「わかる」という“感情“である』という論が、個人的にとても腑に落ちました。
人は「わからない」という不愉快さから逃れたくて「わかる」という納得感や安心感を求めてしまう。そうして「話の正しさや妥当性」よりも「話をわかりたい気持ち」が優先されて、自分にとって手軽
Posted by ブクログ
人間が物語、ストーリーの枠組みで世界を解釈しがちである、ということ自体はわかっていたつもりであったが、具体的にどのように、ということについて解像度が上がった気がする。
特に、公正世界の誤謬(中村文則作品で結構出てくる気がする)というフレームワークはまさにそうだな、と。自分が良いことをすれば、良いこととして自分に返ってくるはずである、悪いことをすれば悪いこととして返ってくる。そういう基本的な因果認識。
それがあるから逆に、悪いことが起こった時に、「自分が何か悪いことをしたのが原因なのだ」というストーリーの捏造をしてしまい、自分を苦しめる。
また逆に、一生懸命努力した自分には良い未来がくるはず、と
Posted by ブクログ
近頃の僕が漠然と考えていた疑問に答えてくれる内容で、付箋貼りまくりでした。
なかなか簡単にまとめられないのですが、人間には出来事を「物語」として把握する能力があり、独立した前後の出来事を因果関係で結びつけてしまうと。
むしろ「物語」として把握するために個人的な出来事にも理由や意味を求める(「なぜ」このような悲劇的な出来事が「私」の身に起きたのか)。
嘘でもいいから説明が欲しい(因果応報)。
そして何らかの決着をつけて新しい平衡状態に辿り着きたい。
現実世界の理解もフィクションも物語化の構造は同じ。
著者が引用、言及する分野が幅広くて、その圧倒的な読書量に感銘を受けました。