作品一覧

  • 悪性新生物
    3.8
    1巻1,408円 (税込)
    悪性新生物=「がん細胞」がもつ、恐ろしく巧妙で精緻な振る舞いや、驚きの成長戦略を解き明かす。「がん」という病の正体を細胞レベル、遺伝子レベルで追いつめ、その本質が理解できる本。
  • がんを生き抜く
    -
    1巻1,408円 (税込)
    がんという病気では、完治を目指して手術を終えたあとも、患者は常に再発を意識しながら生きねばならない。再発がそのまま死につながる可能性は、非常に高いからだ。また、告知後に完治の見込みがないと言われた患者は、何を信じ、何を求めてこの病を生き抜くべきなのか?  「もう打つ手がない」と主治医に見捨てられたときでも、そこから始まるがん治療がある。本書は、患者会に長年席を置き、多くの長期生存者と接してきたサイエンスライターが、この病と闘う人たちとその家族に、生き抜くための最新の治療法「血管内治療」の知識と医療対応の知恵、そして希望を与える一書である。

ユーザーレビュー

  • 悪性新生物

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     癌について、専門書と一般書の間程度の専門性で、そのしくみと問題点を解説した書。
     つまり、癌とは病気というよりむしろ、進化だということ。ひとつの特長ある病気と考えると、対応策となる薬、治療法がなぜどんどん効かなくなっていくか、手術後なぜ転移するのかがわかりにくかったけれど、進化と考えるとすっきりする。そのしくみが詳細に説明されている。
     増殖する、という生命のテーゼそのものに、ガバナンスを効かせているのが人体。そのガバナンスより自分のテーゼを優先したがん細胞。
     人体に備わったがんを防ぐガバナンス機構や、以下に癌が増殖しにくいかなどの解説も豊富。がん細胞から見た生き伸びるということについても

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    2016年05月17日
  • 悪性新生物

    Posted by ブクログ

    著者は、企業経営の傍ら、腫瘍免疫学をはじめとする癌の先端的医療に関する考究を続け、その分野の複数の著書を持つサイエンスライター。
    癌に関する書籍は、一般向けのものでも既に書店に溢れているが、その大多数は、「癌と闘うな」という近藤誠理論的なものにせよ、アンチ近藤誠理論的なものにせよ、いずれも「癌にどのように対処するべきか」について書かれたもので、そもそもの癌の仕組みにまで踏み込んだものはあまり見かけない。
    そうした中で、本書は、癌(特に、白血病等と異なる固形癌)がどのように発生・増殖・転移し、人を死に至らしめるのかを、専門知識のない人間にも困難なく読み通せるレベルで解説している。一部、遺伝子等の

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    2016年02月28日
  • 悪性新生物

    Posted by ブクログ

    悪性新生物、”ガン”とはどういったものか一般読者向けに紹介してくれている。
    一般読者向けといっても、細胞や遺伝子が複雑に絡む仕組みのお話なので決して簡単ではない。
    なぜガンがほかの病気と比較して圧倒的に克服できないかが100%完璧には理解できないまでも少しは分かった。

    細胞や遺伝子の詳細なメカニズムを説明する内容のため、難解な専門用語がとにかく多く、役に立つか分からないけど、(将来に向けて?)キーワードだけ整理しておこうと思った。


    以下、自分向けのキーワード整理集。
    [1.発生]
    細胞増殖因子、シグナル、リガンド、レセプタ、DNA、ペプチド
    [2.潜行]
    遺伝子変異、上皮組織、原発巣、幹

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    2019年07月10日
  • 悪性新生物

    Posted by ブクログ

    思いのこもった良い本であると思うが、これでもまだ自分の勉強不足で難しいところは多かったと感じた。
    自分にとって「そうなんだ」と思う箇所は多かったものの、自分が権威主義に寄っているのかもしれないが、現在どの程度一般的な学説となっているのかなどを知りたいとも思った。

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    2016年03月27日

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