平林茂の作品一覧
「平林茂」の「悪性新生物」「がんを生き抜く」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
「平林茂」の「悪性新生物」「がんを生き抜く」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
癌について、専門書と一般書の間程度の専門性で、そのしくみと問題点を解説した書。
つまり、癌とは病気というよりむしろ、進化だということ。ひとつの特長ある病気と考えると、対応策となる薬、治療法がなぜどんどん効かなくなっていくか、手術後なぜ転移するのかがわかりにくかったけれど、進化と考えるとすっきりする。そのしくみが詳細に説明されている。
増殖する、という生命のテーゼそのものに、ガバナンスを効かせているのが人体。そのガバナンスより自分のテーゼを優先したがん細胞。
人体に備わったがんを防ぐガバナンス機構や、以下に癌が増殖しにくいかなどの解説も豊富。がん細胞から見た生き伸びるということについても
Posted by ブクログ
著者は、企業経営の傍ら、腫瘍免疫学をはじめとする癌の先端的医療に関する考究を続け、その分野の複数の著書を持つサイエンスライター。
癌に関する書籍は、一般向けのものでも既に書店に溢れているが、その大多数は、「癌と闘うな」という近藤誠理論的なものにせよ、アンチ近藤誠理論的なものにせよ、いずれも「癌にどのように対処するべきか」について書かれたもので、そもそもの癌の仕組みにまで踏み込んだものはあまり見かけない。
そうした中で、本書は、癌(特に、白血病等と異なる固形癌)がどのように発生・増殖・転移し、人を死に至らしめるのかを、専門知識のない人間にも困難なく読み通せるレベルで解説している。一部、遺伝子等の
Posted by ブクログ
悪性新生物、”ガン”とはどういったものか一般読者向けに紹介してくれている。
一般読者向けといっても、細胞や遺伝子が複雑に絡む仕組みのお話なので決して簡単ではない。
なぜガンがほかの病気と比較して圧倒的に克服できないかが100%完璧には理解できないまでも少しは分かった。
細胞や遺伝子の詳細なメカニズムを説明する内容のため、難解な専門用語がとにかく多く、役に立つか分からないけど、(将来に向けて?)キーワードだけ整理しておこうと思った。
以下、自分向けのキーワード整理集。
[1.発生]
細胞増殖因子、シグナル、リガンド、レセプタ、DNA、ペプチド
[2.潜行]
遺伝子変異、上皮組織、原発巣、幹