畑澤裕子の作品一覧

「畑澤裕子」の「ピレネーの城」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • ピレネーの城
    3.7
    「あなたは誰?」と問いかけたベストセラー『ソフィーの世界』から18年――。大人になった読者のためにヨースタイン・ゴルデルが仕掛ける壮大なミステリー。果たして魂は存在するのか、意識は肉体を超えるのか。そして30年前の「ある出来事」が「現実」と「精神」のギャップを埋めることができるのか。

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ユーザーレビュー

  • ピレネーの城

    Posted by ブクログ

    運命的に再会した昔の恋人どうしのメールのやりとりだけで話が進んでいく。人知を超える力のようなものを信じるか否かで二人はもどかしいやり取りを続けていくが、彼らを決定的に引き裂いたある「事件」を振り返ることにより少しずつ歩み寄っていく。そして最後の最後まで読むと…「事件」の意味がわかってくる。この結末、「こけもも夫人」とは誰だったのか、運命というのは何か…いろいろと考えさせられて、ぞっとします。

    0
    2013年10月19日
  • ピレネーの城

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    哲学ミステリーです。
    1970年代に青春の5年間を共に過ごした二人が、ある出来事をきっかけに突然別れる事となりました。そして30年後、二人は思い出の場所で偶然再会する事となります。
    二人にはそれぞれ家族がありましたが、偶然に再会したその日から、
    「読んだメールはすぐ消す事。」を条件にメールのやりとりを始めます。そのやりとりから、30年間二人は互いに相手の事を片時も忘れる事が無かった事を伝え合い、気持ちを確かめていきます。
    そして物語は、二人が別れる原因となった不思議で、恐ろしく、苦い思い出の出来事へと進んでいきます。
    この本では30年前に起こった出来事が核となり、その出来事についての二人の考え

    0
    2013年03月19日
  • ピレネーの城

    Posted by ブクログ

    なんだか、結局よくわからなかった。
    昔、ひき逃げを起こしてしまい、そしてそこからそれぞれ、人生の基幹ともいうべき価値観に目覚め、離れてしまった恋人たちの、今。

    すべてがメールで語られ、主観以外が入り込む余地がないので、とてもミステリアスな作品になっていました。

    コケモモ夫人の言葉と、ラスト。
    意味深です。

    そして、最後のソルルンの言葉。
    「スタイン、あなたが正しかったのかもしれない!」
    あまりに絶望的で、胸を鷲掴みにされるようでした。

    やっぱりストーリーだけでは終わらない、世界の不思議に感嘆し続ける主人公は、ゴルデルらしくて好きです。

    またいつか、読み返してみたい作品。

    0
    2015年07月18日

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