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  • デザインにできないこと
    4.5
    1巻3,520円 (税込)
    デザインに失望したと感じているなら、この本はあなたのためのものだ。 デザインに蔓延する〈幻想〉と〈幻滅〉を解きほぐす歴史的調査:デザインは「再発明」されたのか?──デザインスタディーズ界隈で大きな話題をさらった書、待望の邦訳。 デザインは壊れている。若いデザイナーも、それほど若くないデザイナーも、そのことをますます認識しつつある。多くのデザイナーたちは無力感を抱いている。デザインというツールで世界をより良い場所にできると思っていたのに、実際にはその世界に苦しめられている。誇大広告と大胆な主張という煙幕の向こう側には、自信喪失と燃え尽き症候群という不毛の地が広がっている──ミレニアル世代にとっては当たり前のことかもしれないが、こうした感覚はデザイン文化によって強められている。 本書では、デジタルによる半自動化によって引き起こされる専門技術の解体、美術館・博物館や教育機関を満足させるために作られた装飾的な政治の実例、デザインスクールにおける曖昧な約束といったテーマを掘り下げ、デザインへの幻滅の歴史を多様な専門家の言説を手がかりに紐解きながら、現代のミームやソーシャルメディアにあふれるデザインへの暴言にも向き合う。 「世界を変えられる」と大きな期待を寄せられたデザインという魔法は、本当に世界をより良く変えたのだろうか。デザインがみんなのものになったのだとしたら、デザイナーの立場や役割が変わったのだろうか。拡がり続けるデザイン分野を総覧し、デザイナーが抱えるフラストレーションを検証し、デザインの純粋な可能性を探る一冊。

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ユーザーレビュー

  • デザインにできないこと

    Posted by ブクログ

    デザイナーという職業の立ち位置や葛藤(幻滅)を言語化した1冊。
    デザイナーはもちろんのこと、同じ組織の人、上長、依頼主の立場の人も読むべきと思った。(むしろ、幻滅の原因は「意思決定者」にある)

    翻訳のせいか横文字が多く読みづらいけれども、様々な文献を引用しつつ筆者の深い考察を書き連ねているので、デザイナーという職種への解像度は高まった。

    0
    2025年01月07日
  • デザインにできないこと

    Posted by ブクログ

    デザインの領域が広がり続ける現代において、その気水域を詳細に辿った思考の記録。
    とても良かった。色々なトピックが次々に繰り出されるので話の流れが掴みにくいが、最後のエピローグの著者の主張を読むと、なぜこういう書き方をしているのか、も理解できる。

    0
    2025年05月22日

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