作品一覧

  • 文藝春秋と政権構想
    3.7
    文春の名物編集者は、政治に嵐が吹き荒れるとき、政権幹部と密室で何を話し合っていたのか? 政界、官界のキーマンが実名でぞくぞく登場。 全ビジネスパーソン必読の、手に汗握る「政治経済裏面史」。 週刊文春、月刊文藝春秋の編集長を歴任し、 数々のスクープをものにした著者による「政治取材の全記録」。 実は著者の鈴木氏は、時の政権の「政権構想づくり」に深くかかわっていた。 本書で取り上げられるのは、四つの政権(政治家)。 第一章 安倍晋三 第二章 菅義偉 第三章 梶山静六 第四章 細川護熙 いずれも日本のターニングポイントとなった時代である。 政治は夜に動く。雑誌ジャーナリズムが政治報道において果たした役割とは。 この国の経済政策が失敗し続ける理由も、本書を読めば見えてくる。 【本書の内容】 第一章 安倍晋三 鳴り物入りで始まった経済政策「アベノミクス」。 その策定にひそかにかかわった筆者は、 次第に疑問を抱くようになる。 無制限金融緩和、ゼロ金利継続は本当に正しかったのか? 第二章 菅義偉 リアリストにしてプラグマティスト。 新型コロナに振り回されて政権は短命に終わったが、 「携帯電話の料金を豪腕で下げさせた」など、 実績が再評価される政治家・菅の本質とは。 第三章 梶山静六 銀行の不良債権を「ハードランディング」で処理すべきと主張し、 総裁選に敗れて無派閥に。 日本の政官財が「無責任のキャッチボールを続けている」と喝破した、 信念のひとだった。 第四章 細川護熙 筆者に背中を押され、月刊文藝春秋で「新党結党宣言」をして、 非自民連立政権の総理に。 戦後政治のターニングポイントと呼ばれる細川政権について、 本人はいま何を語るのか。 第五章 これからの経済政策プラン 在野の政治経済記者として取材を続けてきた筆者による、 「失われた30年を生んだ経済政策」の俯瞰による検証と、 日本が生き残るための「これからの経済政策」の提言。

ユーザーレビュー

  • 文藝春秋と政権構想

    Posted by ブクログ

    政治家は国家権力の象徴であり、その権力を国民に代わって監視するのが雑誌ジャーナリズムの役割とはなるほどと思う

    一方で、これだけ政策に精通している人、意見を言える人が国民に代わって日本の将来のためにリードしてほしいと思う

    将来に対して警笛を鳴らす意味での監視は弱いように思う

    0
    2025年04月08日
  • 文藝春秋と政権構想

    Posted by ブクログ

    4年前にNHKスペシャルで「渡辺恒雄 戦争と政治~戦後日本の自画像~」、その後編として次の年にBS1スペシャルで「独占告白 渡辺恒雄 ~戦後政治はこうして作られた 平成編」が放映され、讀賣新聞というメディアと政治権力の関係の近さが、未だに讀賣新聞主筆であり続ける渡辺の生声で赤裸々に語られていました。歴史ってのは生き残った方が強いんだな…という感慨と、それでもオーラルヒストリーはアーカイブされなくてはならない、という想いを持ちました。その領域は新聞の独壇場だと思っていましたが、雑誌を忘れていました。先ずは「文藝春秋と政権構想」というタイトルに意表を突かれました。でも文藝春秋って政治家が政治的構想

    0
    2024年07月14日
  • 文藝春秋と政権構想

    Posted by ブクログ

    文春の名物編集者は、政治に嵐が吹き荒れるとき、政権幹部と密室で何を話し合っていたのか?政界、官界のキーマンが実名でぞくぞく登場。全ビジネスパーソン必読の、手に汗握る「政治経済裏面史」。
    てっきり政治の裏舞台がメインで人間関係を中心に描かれるのかと思ったら、それよりも経済政策に対する強みや考え方を個人的に知る政治家を通して概説・提言したという形ですね。筆者の主張が思ったより強かったけど、面白い本ではあった。梶山の時代はほぼ知らない代なので、こういう痛みを伴った改革をできる人がトップに立つというのはやはり難しいことなんだなと思った。今の日本国民はばらまきに賛成している人も多くいるように感じる。いざ

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    2024年10月15日

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