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  • 小津安二郎 粋と美学の名言60

    小津安二郎 粋と美学の名言60

    小説・文芸

    4.0
    1巻792円 (税込)
    『東京物語』『晩春』など数々の傑作を生んだ世界的名監督・小津安二郎。粋と美学に彩られた60年の生涯において、貫き通した“流儀”とは? 「古くならないことが、新しいこと」「品行はなおせても、品性はなおらない」「なんでもないことは流行に従う、重大なことは道徳に従う、芸術のことは自分に従う」――小津自身がインタビューや作品で残した60の名言を手がかりに、人生を深く、豊かに味わうための一冊。名著『小津安二郎 老いの流儀』を改題し、待望の文庫化。  ※本作品は2023年4月に刊行された単行本『小津安二郎 老いの流儀』を文庫化に際し改題し、加筆修正をしたものです。

ユーザーレビュー

  • 小津安二郎 粋と美学の名言60

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    小津作品を観る中で疑問に思っていたことが解消された。
    小津ファンよりも小津作品初心者に読んでほしい。小津のこだわりや映画のセリフの解説があるが、ファンにとっては特別新しい情報ではないと思う。対して初心者は、作品への理解が深まり、全ての作品それぞれの魅力を知ることができる。

    個人的に笠智衆は大根役者だと思っていたのだが、彼の演技がわざとらしい表情を嫌う小津が途方もないほどの細部まで指導した結果であると知り、キャスティングにも納得した。
    小津はキャストを決めてから脚本を書くそうで、であれば笠を主役に『東京物語』や『晩春』を作ったことも理解できる。小津は笠を「人が良い」と評価しており、確かに彼の慈愛に満ちた笑顔と寂しげな横顔と背中からは、観客でも彼の人の良さとその品性をうかがうことができる。彼の纏うオーラは小津作品の無常観や孤独感とよくマッチしている。(だが個人的にはやはりそれ以外のシーンでは何も考えてない笑顔にしか見えない。)
    また、小津自身も仁義のある筋の通った人物であるというエピソードも多く残っており、この監督にしてこの作品ありということがよく感じられる。

    さらに、どこにでもある派手さのない話をおもしろく描ける、小津のカットや脚本、小物へのこだわりも知ることができる。次に小津作品を観る際にはこれらに注目してみようと思う。

    ただ、一つ気になることとしては、私は小津には詳しくないが、本著は小津の良い面ばかり拾っているように感じてしまうことだ。

    0
    2026年10月28日

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