メムゥの作品一覧
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Posted by ブクログ
「庵となら出来るし、付き合える。他の奴とは出来ない付き合う気もないって事(阿久津)」
Eros度★★
おやおや。学年ツートップの完璧な親友同士という極上の関係性から、まさかこれほどまでに濃密で愛おしい感情の交錯が描かれるとは。
物語の軸となるのは、クールな美貌の裏で「叶うはずのない恋」に胸を痛める隠れゲイの庵と、無自覚に距離感がゼロなハイスペック男子の阿久津。
ある誤解やハプニングから庵の秘密が露呈し、阿久津から持ちかけられた「お試し」の交際から二人の関係は急展開を迎えます。
ここで何より素晴らしいのは、二人の内面描写の深さとその揺れ動きです。
庵は17年間の童貞ゆえの羞恥や戸惑いを抱え、自分のときめきを「勘違いだ」と理性で抑え込もうと悶絶します。
その健気で必死な独白がとにかく愛おしく、読者の胸を強く揺さぶります。
一方で、常に余裕を漂わせる阿久津が「庵となら出来るし、付き合える。他の奴とは出来ない」と言い放つシーンのインパクトは圧巻です。
友人としての親密さの裏に隠されていた、阿久津の底知れぬ独占欲と情熱が一気に溢れ出す瞬間に強い感動を覚えます。
触れ合いを通して二人の関係が「お試し」から真の愛へと変化していく過程に伴う濡れ場の描写も見事というほかありません。
阿久津の圧倒的なカッコよさと甘い攻勢に触れられるだけで心臓が跳ね上がり、敏感に反応してしまう庵の愛らしさ。
触れ合う熱で少しずつ理性が溶かされ、自らもっと相手を感じたいと願うようになる庵の心理的な成長と開花が過剰な刺激に頼らず丁寧に描かれています。
阿久津もまた、庵の可愛すぎる反応に「理性が飛びかけた」と余裕を失い、強引さと優しさの間で葛藤しながらどんどん欲深く執着を強めていく。この両片想いのような甘酸っぱさと、肉体が重なることで互いの存在が不可欠になっていく心理的変化のリンクが実に濃密です。
お互いがお互いを特別視し、相手の前でしか見せない表情や脆さを曝け出していく過程。親友という安全な領域から、一歩踏み出して身も心も結ばれる過程で巻き起こる葛藤と愛の深まりを存分に堪能できる、満足度の極めて高い傑作です。
Posted by ブクログ
【お前みたいな奴が一番大っ嫌いなんだよ(蓮)】
エロス度★★★
おやおや・・・幼馴染み・親友の再会ラブが叫びたくなるくらい切なさ・胸きゅんを味わえるのがステキですね。
大和の一途で初恋の蓮への恋を諦めない執着や大和の告白を拒絶する蓮の臆病で拗らせた恋心がとても刺さりました。
最初は蓮に〝大っ嫌い〟とめちゃくちゃ拒絶されるけれど、諦めずに蓮に関わっていく大和の鬼メンタルが凄い。次第に蓮の態度も軟化していきますが、10代の少年が背負うには重いモノを内に抱えた蓮が切なく、大和の真っ直ぐな想い・約束が蓮の心を救うのがよかった。
同録の醒めない悪夢からの救済も尊い。
両片思いの気もするけど
何があったのかな?
やっと再開できると思って転校したと思ったら
翌日には自主退学なんて。
いかにも訳あり、避けてるって感じだけど・・・
気になるところで終わってしまった・・・
Posted by ブクログ
買ったのをすっかり忘れていた漫画を掘り出してきた。
中学の時引っ越した。そのとき、仲良しの蓮に好きだと伝えておけばよかった。
大和は3年後に戻ってきた。蓮と同じ高校に転入して今度こそ!!
2学期からの転校をちょっとでも早く!!と一足先に向かう。学校で蓮がいた!
「俺、蓮が好きだ」
いきなり告白。だが蓮は「ありがとう」といって去っていく。
あれ?俺、振られたの?
そして翌日から蓮は学校に来なかった。自主退学したという。どうして?
引っ越してからも蓮に会いたくて、家をでて夜行バスにのって訪ねて来たりしていた。でも会えなかった。
ずっとずっと会いたかったのに!!
千早先輩に蓮のバイト先を教えてもらって突撃した。蓮は戸惑って「お前みたいなやつ大嫌い」という。
このままでは終わらせない!
大和は蓮と同じお店でバイトを始めた。
蓮はとても痩せていて、ごはんもあまり食べていない様子。
再会していたときから右腕を骨折しているけど、それはどうして?
蓮の家庭は大和と一緒にいたころから崩壊しかけていた。
有名企業で働いていた父が働かなくなり、母が必死で家計と家事をやっていた。
父は「がんばったって、なんにもならない」と無気力。
母はかつての父を知っているので父をどうにかしようとせずに、父をずっと信じている。蓮が何を言っても母はきかない。
こんな田舎、早く出て自立したい。
そんなとき、大和と「一緒にいつか都会に出よう」と夢を語った。
そのすぐあと、大和は都会に引っ越した。自分をおいて。
その翌日、母は過労もあって交通事故にあい、帰らぬ人となった。
母は生前「私がいなくなったら蓮がお父さんを支えてあげて」といっていた。父を支えたいとは思わない。でも母のその言葉にしばられてしまう。
高校を辞めたのは、バイトを増やすため。家計を担うのは自分しかいない。もう学校に行ってる暇もない。
腕を怪我していたのは、この生活に疲れて部屋から発作的に飛び降りたから。ただし、2階だったため腕を骨折しただけだった。
蓮は大和に心をひらいて、たまには家に泊まりに来るようになった。
蓮は通信の高校に通うことに。
約束していた夏祭りの日、大雨で中止となった。それがトリガーで蓮はまたいなくなる。
また飛び降りる?と不安になった大和は蓮を探しにいく。橋の上にいた蓮を引き留めた。
「あと1年半、成人したらこの田舎をでよう」と約束する。
大雨で延期になった夏祭りが行われて、約束通り二人で出かける。
ようやく蓮は大和に「好きだ」と伝えた。
ってな感じのお話です。
さわやかな絵ですが、ストーリーはちょっと重め。
でもこのぐらいの重めの話は好き。
最後に都会で大学生になった二人が一緒に住んでいる話もあります。
よかったよかった~、で終わるのがちょうどいいです