相澤真一の作品一覧
「相澤真一」の「音楽で生きる方法」「子どもと貧困の戦後史」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「相澤真一」の「音楽で生きる方法」「子どもと貧困の戦後史」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
1965年の団地調査から、当時の住民の実態を明らかにしていく本。団地の特性が総中流化や性的役割の固定化を引き起こす要因の一つになった。
団地は戦後の日本に良質な住宅を供給するために建てられた。特に対象となったのは財産の少ない子育て世代。それを実現するために、規格化された住宅を大量に建造することになる。団地を建てられるような土地は限りがあるため、団地は駅前から離れた場所に作れるようになる。これが均質化と男女の役割分担を進めさせた。
駅から遠いことで通勤時間が伸びるため、子育てしながら働くのには向かなくなる。また、入居者は核家族であることから、祖父母のサポートは受けられにくい。そのため母親は専
Posted by ブクログ
二極化した格差社会、というのが世界的の共通現象になっている今、中間層の消滅が民主主義に大きな影響を与えていると思います。たまたま手にした本書は日本の戦後高度経済成長時代に団地という舞台で「総中流」という意識を育んでいた様子をデータを基に論じています。書かれていることはびっくりするようなことではなく、なんとなくその時代を知るものにとっては体験的に知っていたようなことですが、新しいのはその分析手法です。1965年に実施された「団地居住者生活実態調査」というデータを復元し、最新の手法で分析し直していることに驚きを感じました。これから「データ考古学」(まあ、昭和だと考現学かもしれませんが…)みたいな分