金田力金男の作品一覧

ある日、自分の机に歌詞の書かれた紙を見つけた少年、稲沢直人(いなざわなおと)。 書かれた文章に感銘を受け、大事に取っておいていた。 あくる日、駅前で弾き語りする少年、安城怜(あんじょうれい)を見かけるが、歌っている歌詞が例のものだと気が付き、直人は……。 一枚の紙を切っ掛けに、二人の少年の人生が動き出す青春ストーリー。 38ページ

放課後、誰もいない筈の音楽室からピアノの音が聞こえてくる――。 そんな噂がある音楽室で、実際は、富士(ふじ)という少年がピアノを弾いていた。 彼のピアノを毎日聞きに来る生徒会長の大磯(おおいそ)。 彼には良くない噂があり……。 欠けていた何かが満ちていく、青春ストーリー。 38ページ

運動神経抜群の高校生「三島清純(ミシマキヨスミ)」は、部活の勧誘を受けるたびにバッサリ断っている。 そんな三島を意味深に見つめる新聞部の「沼津嘉樹(ヌマヅヨシキ)」。 沼津だけは何かを知っているようで……。 昔交わした「約束」がキーになるひと夏の青春ストーリー。 38ページ

ある日突然、ド田舎に現れた転校生、熱海(あたみ)。転校生という珍しい存在に皆、興味津々。 彼は、事故の影響で足を痛め、後遺症が残っている。誰にでも誠実な彼の周りには、常に彼を気遣う人がいた。 一方、陸上部に所属する鴨宮(かものみや)は、素直で嘘がつけない真っすぐな少年。 なぜか彼だけは、現状を「鬱陶しい」と思っている熱海の本心を見抜いていた。それには二人の過去が関係していて…… 走るのが生きがいの少年と、走ることができなくなった少年が、出会い、大人になっていく…… 青春を駆け抜ける、友情物語。

学内の有名人である、二人の少年がいた。 首席合格者として入学式の新入生挨拶をつとめ、一年生で弓道部レギュラーに選ばれた文武両道の少年、函南(かんなみ)。 半年で図書館の本を読み尽くし、誰にでも優しく接する美少年、真鶴(マナヅル)。 一枚の貸出カードを切っ掛けに、二人の運命は交わり、狂いだす。 誰もが羨むような完璧な二人の道は、どこへ向かうのか？ 思春期の少年たちの、切ない友情物語。

進学高校の生徒会に所属している、真面目で模範的な生徒、国府津。 彼の寮の同室は、サボり癖があり不良生徒のレッテルをはられている、根府川。正反対に見える二人には、ある共通点が…… 迷える少年二人が、互いに答えを見つけるため、藻掻く青春ストーリー。