ミミさんに心が救われました。
自分のしていることに疑問や虚しさを感じながらも、少しでも喜ぶ人がいるのならと励む姿。
きっと多くの読者さんも共感していただけると思います。
詳しくはネタバレになってしまいますので、是非ともエピローグを見届けて下さいませ!
単なるラブコメと思わせて、壮大な空想科学読本としての見応えもあるこの一冊、おすすめです!
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以下、政治的主張、ネタバレを含みます。
感想、兼、個人的雑記です。
時間の許す方はお付き合い下さいませ。
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いやー、ミミさん、かわいい!
メインヒロインのほのかさんが、かわいそうかわいい経緯といい、ルックスといいドンピシャ好みであるにもかかわらず、彼女をさしおいて、ミミさんにガチ恋してしまいました。
前述の通り、この本はラブコメを装った壮大な空想科学読本です。十分な餌と生息圏を与えられたネズミは、繁殖に飽きて絶滅してしまうという実験結果がありました。そのため、人間もまた、AIに助けられ、セクサロイドを愛し、ロボットに介護され、フリーエナジーで食料に困らなくなった結果、皮肉にも「結婚」の価値を忘れ、繁殖をやめ、静かに絶滅に向かうという予測がある、、そんな「仮定」の実験結果を避けるため、未来から過去の独身者たちの恋愛を成就させる“公務員”たちのお話です。
その人類繁殖計画の公務員、ある種、「工作員」とも言えるミミさんが、ほのかさんと巧くんの恋を叶えるまでの物語、それが本作です。
ウルトラマンアグルこと、藤宮博也くんに共感して育った私の同世代の方は、ミミさんを見て、あのときの感動やときめきを思い出すのではないでしょうか。「無駄だと分かっていて、それでも守るのか、人間を……それが……“ウルトラマン”だというのかッ!!」
登場時から既にカラータイマーは切れかかっていて、彼は身体的にも精神的にも、絶望寸前でした。あまりにも若いのに、あまりにも賢すぎたゆえに、他者との隔たりが、未来を見る意識が、彼の心を孤独に苛み、苦しめていました。それでも、大勢の人間の無知と無様を嗤う彼を叱ってくれた女性がいました。そんなに遠くばかり見ているぐらいなら、今、あなたの周りにいる人を守るぐらいしてみてはどうか、と。これは避けようのない正論です。彼は賢すぎたので、責任感も強く、正論には逆らえない性格。ゆえに、脳裏に思い浮かべる、許し難い人間の醜態を憎み、それでも尚、守るべき方に疑問を抱えながらも、守るために戦ったのです。
ミミさんは、まさに私にとってのウルトラマンです。
実際、この人類繁殖計画の被験者に選ばれるのは、未来の時点でなんらかの貢献が知られる人物のみです。その、独善的な人の選び方に嫌悪と疑問を感じるミミさんは正しいのです。
そして、そんな「お偉いさんの官僚行事」に苛立ちながらも、被験者たちに嫌われることを覚悟してそれでも尚、いざ関われば、いざ幸せを守ってみせたなら、彼ら、彼女らから、慕われ、愛され、感謝を告げられています。
私は、ミミさんに心を救われました。
国民投票改定法により、政治資金を多く持つ政党の独裁的な世論操作が可能になりました。
個人情報保護法改定により、パランティア・真理省に私たちの自由が売られます。
外国人土地取得規制法案見送りと度重なる神社の放火により、神社という優良物件の土地が安値で外国人に買われていきます。
国家情報局設置法案により、政府に批判的な人間はパランティアに監視されることになるでしょう。
今世紀最大のスパイ、ジェフリーエプスタインと懇意の要人である伊藤穰一氏を無罪放免にした自民党、つまり彼らこそがスパイであるにも関わらず、スパイ防止法を作るという滑稽極まりない不始末。
あらゆる理不尽が、私の心を蝕んでいたのです。
何を伝えても、誰に伝えても、無駄なのか、と諦めていたところに、ミミさんに出会えました。
もう、涙が溢れるばかりです。
無駄だと分かっていて、それでも守るのが、ウルトラマン。
未来からやってきた彼女が、私の心を救ってくれました。
たとえ、国際金融資本の狙い通り、日本を救うのが間に合わなかったとしても、私は私の思う限りの誠実さと愛おしさで、幸福に生きてまいります。
皆さんもどうか、お元気で。
ここまで読んで下さり、ありがとうこざいます。
あなたの明日が、あかるく、やさしく、おだやかなものでありますように。
日本に幸あれ、世界に和あれ。