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  • 脳の配線と才能の偏り
    4.5
    1巻1,760円 (税込)
    天才とは、いったい何なのだろう。アインシュタインなどの非凡な才能の持ち主は、私たちが精神的な欠陥とみなす「脳の特異性」を持っていた。 オックスフォード英語大辞典は、天才を「並外れた知的能力や創造力その他の天賦の才」と定義している。この無駄のないシンプルな定義は、才能と弱点をあわせ持つことを明確にするのに役立つ。 あらゆる分野で平均以上の結果を残す天才に匹敵すると言っていい「ハイ・アチーバー」とよばれる人たちが存在する。彼らは努力によりその能力を開花させた人たちだ。そして、天才と同様の特徴を持っている。 「脳の特異性」にはさまざまな種類がある。本書では7つの特徴で分類した。 1.学び方の特異性(学習障害、読み書き障害) 2.注意力散漫(ADD、ADHD) 3.不安(不安障害、強迫性障害、パニック障害、恐怖症) 4.憂うつ(うつ病、気分変調症、不快気分) 5.気分の浮き沈み(双極性障害) 6.拡散的思考(シゾイドパーソナリティ障害、統合失調症) 7.関係性を持ちにくい(自閉症、アスペルガー症候群) この7つの特徴は、脳の特異性を持つ人々の大部分をカバーするものであり、才能とのかかわりも深い。 本書の目指すところは、天才と脳の特異性との相関関係を明らかにし、そのずば抜けた才能を育てサポートする家族や地域社会に助力することだ。弱点を補い、彼らの強みを最大限に活かす道を探る。

ユーザーレビュー

  • 脳の配線と才能の偏り

    Posted by ブクログ

    現代生活で認知度は上がっているが忌避されている精神病やADHDなどを発症する人の脳の仕組みは?何が優れていてどう対処を取るべきかといった話しが書いてあります。
    私左利きなのですが、文字を描き始めたこと全て鏡文字になってしまい平仮名を書くことに大変苦労しました。その後の算数もとても苦手で、いまだに苦手です。計算はすべて電卓に頼りたいほど苦手です。
    ですがその他の部分で人に劣るほど苦手な部分はなく、全体を見通す力などはあると自覚していました。私のような学習障害と診断を受けてはいないが、困難を抱える人間にはとにかく励みになる本でした。

    0
    2022年02月15日
  • 脳の配線と才能の偏り

    Posted by ブクログ

    本人の日常や才能をどう築き上げ、障がいとなる様々な事像を工夫を凝らし乗り越え、自分らしく生き抜く力をどう養えばよいのか…ヒントが散りばめられているようでした。答えは無い。何人かの事例を元にして、困難を持ち合わせて生き抜くという大変さがとても感じられた一冊でした。

    0
    2020年07月26日

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