先日、家族旅行で広島に行きました。その際、原爆ドームと平和祈念公園、平和記念資料館に行きました。そこで、佐々木禎子さんの事を知りました。
早速、本書を購入し家族みんなで読みました。
娘は涙を流し、目を真っ赤にしながら読んでいました。
原爆の悲惨さ、悲劇は、二度と起こしてはいけない事だと改めて感じま
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これまで幸せな生活を営んでいた人々が、たったひとつの核兵器、原爆で全てを失ったり、その後の人生が大きく狂ってしまう。
禎子さんは、自分が白血病になったことや余命僅かである事を知らされませんでしたが、家族にも内緒で毎日、白血の数値をメモしていました。そのことが、彼女の死後にベットの下からで出来てわかったそうです。なんともやるせない話ですね。家族は禎子のために、禎子は家族のために、お互いにお互いを思いやり、大切に思う心が切ないです。
一番心を打たれた場面は、入院中一度も痛いとか苦しいとか言わなかった禎子が、病院に泊まりにきてくれたお母さんが帰る際に、思わず泣いてしまった場面はなんとも言えず涙が出ました。
まだ、12歳の少女が家族を思い、弱みも見せず、泣いたのもこの一回きりとは、やるせない思いで、胸が熱くなりました。
自分が早く良くなって退院できるように、そしてお父さんの借金が早くなくなるようにと千羽鶴を折り続けた禎子さん。病気のことはわかっていたのに、家族を思い折り続けた禎子さん。
もう二度と禎子さんのような、戦争や核兵器での犠牲者は、出したくない。そう強く思いました。
この本を読んだ娘がどう感じだかわかりませんが、彼女の心に、戦争や核兵器の悲惨さ、悲劇とさだこさんやその家族のように人を思いやる心、そして何気ない日常の素晴らしさや大切さを感じでくれたらいいなぁと思いました。