作品一覧

  • 村上春樹の第一作品としての『ダンス・ダンス・ダンス』
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    1巻550円 (税込)
    「あの村上春樹のベストワークは『ダンス・ダンス・ダンス』である説 第一章 文学作品の読み方を差し戻す 第二章 世界文学(近代小説)の起源と探偵小説 第三章 『ダンス・ダンス・ダンス』の先駆的特徴 第四章 音楽論に敷衍・収斂する」

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  • 日本の名作(I)
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    1巻880円 (税込)
    漱石の『こころ』の中でわたしが最も好きな節は、「先生と遺書」の二節目、新聞連載当時の通し節番で言うと第五十六節である。これは大正三年六月十九日発表分である。気候のよい初夏の頃に書かれたに違いない。全集書簡によると夏風邪が治った頃だ。当時、胃弱も相当に深刻化していたではあろうものの、『こころ』が全百十節になることからすると当節はちょうど中間付近に位置する。連載が佳境に入って著者が一段と気合を入れ直したかのような書きぶりになっている節である。

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