作品一覧

  • 貿易国家のジレンマ 日本・アメリカとアジア太平洋秩序の構築
    4.0
    1巻4,180円 (税込)
    ○安倍政権のもとで国内の反発を抑え、TPP締結に動いた日本、トランプ政権のもとで国内企業・産業保護を掲げ、自由貿易の旗を降ろした米国。通商戦略は、21世紀の国家の命運を左右する最も重要なイシューとなっています。 ○通商政策には、一国の経済の繁栄と、国民すべてに便益をもたらすこととの矛盾、協定締結に向けて踏み出す決断と、競争力のない産業の救済・補助、秘密交渉は民主主義に反しないのかという反発など、厳しい国内の葛藤、政策目標の矛盾を克服しなければ成り立たない。他方で、日本が通商交渉でリーダーシップを発揮できるかどうかが、21世紀の世界秩序の行方を左右します。 ○日本は、これらの厳しいジレンマをどう乗り越えようとしてきたのか、また、米国はTPP交渉にどう臨み、トランプ政権はどう路線を変えようとしているのか。中国が台頭するなかで、東アジアの行方を大きく左右する日米の通商政策に必要な要素は何か。日本は経済取引のルールや、アジア太平洋諸国の発展のための枠組みづくりをリードできるのか。 ○本書はこのような関心から、21世紀の国の姿、東アジアの姿を決める政策の最前線に躍り出た通商戦略を考察するための新たな概念的な枠組みを提示します。貿易国家としての日米両国が直面するジレンマの構図を解き明かし、それらを乗り越える政治的リーダーシップの重要性を浮き彫りにする意欲作です。 ○原著は2018年大平正芳記念賞を受賞。学術的にも優れた作品であることが裏づけられています。
  • ネットワークパワー日本の台頭 「失われた30年」論を超えて
    3.0
    1巻3,520円 (税込)
    ■「失われた30年」という常套句とは裏腹に、日本はポピュリズムの波にも呑まれず、国際的には「インド太平洋」構想をリードし、連携のダイナミクスを通じてより重大な役割を担う存在として地位を高めるに至っている。なぜ、このようなことが可能になったのか。 ■外国人労働者問題に象徴される「開国」、小泉政権・安倍政権・岸田政権のマクロ政策や労働市場改革、農業改革などの経済面での変革、選挙制度改革、官邸機能の強化、ポピュリズムに蝕まれない民主制など国内政治の変化と特質、企業によるグローバル・サプライチェーンの構築。および、TPP協定での主導性の発揮をはじめ、中国の台頭に応じた地経学・地政学戦略の展開。そして、日本の復元力(レジリエンス)、社会的な安定性、変化に対応する柔軟性――。本書はバブル崩壊以降、現在に至る日本の変貌を変化と適応のストーリーとして描き出す。 ■日本の政治経済における変化をビビッドに捉え、日本が展開するステートクラフト、新たなリーダーシップの背景と意義を明らかにするとともに、人口減少、格差問題、中国・韓国との関係など、切迫する国内外の課題も示す。
  • 貿易国家のジレンマ 日本・アメリカとアジア太平洋秩序の構築

    Posted by ブクログ

    メキシコ人でハーバードに学び、ブルッキングスに勤める経済研究者が、貿易について述べた本。主にTPPなど貿易協定について述べているが、日本の政治・経済の情勢に詳しく、その貿易協定についても詳細な調査研究が行われており、説得力がある。日本の政治経済について海外の目から見た貴重な文献だと思う。勉強になった。
    「(TPP交渉が円滑に進んだ理由)日本の農業ロビーが持つ影響力の緩やかな、しかし現実的な弱体化」p24
    「(オバマ政権)アメリカは、TPP交渉のパートナーとして日本を迎えることにより、国際貿易ルールを改善し、世界で最もダイナミックな経済地域において、熱心な太平洋パワーという立場を固めるキャンペー

    0
    2020年02月19日
  • ネットワークパワー日本の台頭 「失われた30年」論を超えて

    Posted by ブクログ

    日本国内のことは自分でも解るが、安全保障や貿易・外交などについては、外国人研究者による外からの見方に教えられることが多いように思う。

    0
    2024年11月29日

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