清田明宏の作品一覧
「清田明宏」の「天井のない監獄 ガザの声を聴け!」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「清田明宏」の「天井のない監獄 ガザの声を聴け!」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
「人間としての尊厳がほしい」。男女を問わず、仕事があっても失業中でも、ガザの若者たちはいつも「尊厳がほしい」と訴え続けている。
平和な日本ではなかなか理解できない。若者の失業率が60%を超え、食料や飲料水、燃料などあらゆるものが不足し、高い壁に囲まれ外に出ることさえ叶わない。ガザの状況が好転するかと期待する度に、それを覆す事態が起き、「ドン底からさらに沈み続ける」状況が何度も繰り返されてきた歴史を見れば、大変なことだと頭では理解できる。でも実感としては理解できない。それほど深刻な状況なのだろう。
そうしたガザの状況を、歴史的背景だけでなく、具体的な個人の考えなどを通して、別の視点からも感じられ
Posted by ブクログ
幼い頃、沖縄旅行に連れて行ってくれた親のおかげもあり、初めて乗った飛行機に憧れパイロットになりたかった。中高生になると就職難のニュースが耳に聴こえてくるようになり安定を求めて公務員も良いなと思い始め、大学は公務員試験にも有利になりそうな法学を専攻した。大人になる事に夢や希望や不安を抱えながらも、自分は明日の死に怯える様な境遇には一度も陥ったことはない。世界には明日の生死も予測できず、未来に夢を持てない人々が沢山いる。
本書はパレスチナ難民を救うために国連が設立したUNRWA(ウンルワ)の保健局長を務めた医師が見たガザおよびパレスチナ難民の実情を記録したものだ。数値的に見れば世界には約550万の
Posted by ブクログ
今、まさに戦闘状態に陥ってしまっているパレスチナとイスラエル。
その発端と状況を知りたいと思って、あれこれ調べている中で出会った本。戦闘が始まるよりも前の国連の支援組織(保健省)UNRWAの医師のルポだが、それだけに、その切り口でしかわからないさまざまなことが語られている。
パレスチナ人の多くが「尊厳」が欲しいと口にする、ということに、この紛争の大きな理由があるように思う。
難民キャンプに生まれ、難民キャンプで生きている(出ることができない)閉塞感、自分と民族への肯定を欲する言葉のように思う。パレスチナを離れる時、自宅から逃げ出す時、家のカギをかけて出て、今もカギを持っているということが、故郷