作品一覧

  • 「追われる国」の経済学―ポスト・グローバリズムの処方箋
    4.8
    1巻3,080円 (税込)
    なぜ長期停滞を余儀なくされるのか。なぜ経済学の理論が通用しないのか。 縮小する日本、停滞する世界を救う全く新しい経済理論。 バーナンキやサマーズらが激賞、世界的エコノミストによる緊急提言書。 【絶賛の声、続々!】 「リチャード・クー氏は過去20年間の景気循環に対して最もすぐれたアイデアを持っている。本書はその視点を様々な経済分野の長期的な課題へ応用したものだ。先進国がこれからも持続的な力強い経済成長を達成できるかどうか不安に感じる人々にとって、大いに参考になる」 ――ローレンス・サマーズ(元米財務長官) 「リチャード・クー氏は、グローバル経済の危機を正確に解明する画期的な枠組みを発見したという点で、現代の最も注目されるエコノミストである。彼の発見が革命的であるのは、これまでの経済理論を根底から覆しただけでなく、それを完成させたからである。政策立案者がこの傑出した本のエッセンスを理解し、直ちに行動に移るならば、私たちの生活は直ちに安定し安心できるものになるだろう」 ――リチャード・ダンカン(『ドルの危機』の著者) 「本書は、今世紀に入ってから現在までの経済学の優れた書籍として、ピケティの『21世紀の資本』と並び称される存在になるだろう」 ――エドワード・フルブルック(世界経済学会の創設者) 「グローバル化に強い興味を持つ人なら誰でも一読して欲しい本だ。洞察力、分析力、独創性、政策論争の醍醐味、それに著者の人間的魅力を同時に味わうことができる」 ――ジェフリー・ガーテン(イェール大学経営大学院学部長兼名誉教授)
  • 「追われる国」の経済学―ポスト・グローバリズムの処方箋

    Posted by ブクログ

    個人的に全面賛成というわけではありませんが、積極的財政政策の中にはちょっと無理がありすぎる主張の人も多い中で、バランスシート不況論は説得力があると思いました。
    600ページを超える大作ではありますが、丁寧にわかりやすく解説していてオススメしたい本です。
    公共事業に関しては日本やアメリカでインフラの老朽化が問題になりつつあるので、それなりに有効ではないかと思います。近年の自然災害の多さを考えると整備は必要でしょう。
    とはいえ旧来の公共事業的なものが今後有効なのかという視点も持つ必要があるかなと。
    投資と国の金融政策は切っても切れない関係ですので、マクロ経済とかの面も含めて知識を高めてくれる良書だ

    0
    2021年05月09日
  • 「追われる国」の経済学―ポスト・グローバリズムの処方箋

    Posted by ブクログ

    経済を専門としてるわけではないので、難しいところもありましたが、被追国の問題点や対処方法がロジカルに説明されてとても面白く読めました。
    政治家の方には、桜問題などやっていないで、しっかり読んでもらいたいと思います。

    しかし、本書で述べられているケース3・4のフェーズから、1・2に戻るのは、いろんな意味でかなりパワーが必要となりそうです。

    0
    2020年02月02日
  • 「追われる国」の経済学―ポスト・グローバリズムの処方箋

    Posted by ブクログ

    伝統的なマクロ経済学の基礎から始まり、それを含んだ形で著者の理論を展開しているため非常にわかりやすい。
    この理論を用いると現在の国際経済を簡潔に説明することができる。著者はその上で、日米欧の不況の解決策とその効果を実施例と共に提示している。

    FRBはこの理論のもとで経済政策を行なっているようで、現にアメリカの経済は日欧よりも順調である。

    この点で根拠も十分であり、少なくとも現状成果を上げていない伝統的な経済理論と比べれば信頼に足ると思われる。

    おそらく現在最も有力な経済理論をわかりやすく解説している。とても良い本。

    0
    2019年08月11日
  • 「追われる国」の経済学―ポスト・グローバリズムの処方箋

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    600ページ超の大著だけど、それを感じさせない読みやすさだった。一読を進めたい良書。

    【以下ネタバレあり】

    民間部門が利潤最大化を目指していることを前提とした今の経済分析・政策論議は誤りであり、人々が債務最小化を行なっている現状を踏まえた議論が必要だ。

    本書の主張を一言に要約すると、以上のようになる。

    2008年の世界金融危機(GFC)や、日本におけるバブル崩壊よりも前の経済は、資金の借り手が豊富で、物価面ではインフレ体質だったので、金融政策が有効だった。
    しかし、GFC・バブル崩壊以後はバランスシート不況になっており、政府が「最後の借り手」として減少した民間部門の資金需要を補わなけれ

    0
    2019年08月09日
  • 「追われる国」の経済学―ポスト・グローバリズムの処方箋

    Posted by ブクログ

    リチャード・クー氏の書籍は通読しているが、本書は、これまでの主張に加え、バランスシートがキレイになった後の状況についての解説が新たに加わったこと、更にその処方箋、そして貿易不均衡に関する資本移動の制約提言が加味された。バブル崩壊以降、各エコノミストの主張(構造改革派、リフレ論者など)を追っかけてきたが、結局クー氏の主張が一番正しかったと証明された。

    0
    2019年07月17日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!