LDの子に関するたくさんの実例を取り上げつつ、丁寧に説明されている本だと思います。
LDだけでなく、ADHDやASD、DCDを併せ持つケースについても記載があり、いろいろと参考になる部分がありそうなので、購入してみようかと思っています。
ちなみに、巻末に、小学校の学習指導要領より、学習障害などの発
...続きを読む達障害を抱える子どもへの対応に関する記載が転載されているのですが、学習指導要領については、「本当に発達障害の子どものことをわかっているのか?」と疑問に思うような内容でした(あくまでも個人的な感想ですが)。
発達障害をもつ子どもを直接知ることなく、発達障害のことを見聞きしただけで、空想で書いているのでは、という印象を受けました。
「それができれば苦労せんわ!」と思う記述が多々あるように思います。
もしかしたら、制作側は、文科省に配慮しているふりをしつつ、文科省のダメっぷりを曝そうとしているのかも。
(そういうの、個人的には嫌いじゃないです。)
なんだかこの本が悪書かのような印象を与えるかもしれませんが、学習指導要領以外の内容は(つまりは、この本の本筋として書かれている内容は)、いろんな読み手を視野に入れ、そして優しさにあふれた、本当によいものだと思います。