森利道（アークシステムワークス）の作品一覧

続きが読みたい

意外にしっかりとした内容で面白い。
アーケードの方でマイとか参戦してくれんだろうか？

　少し話が動き始めたと思ったら一気に終わりまで進んでしまった。ちょっと駆け足気味だったのであと1巻分ぐらいは引っ張っても良さそうな感じだった。例えば魔導書との融合の副作用とか、バニシング・レッドとの共鳴とか。特に”蒼”はもっと副作用が出てもいいように思えた。最後はリッミクスハートというよりもブレイブルー本編になってしまったが、本編キャラを出したのでしかたのないところだろう。それよりもさり気なく結構重大な設定を表に出してしまっていたのだが、本編ではなくここで出してしまっていいのだろうか？

　世界観解説のスピンオフだと思っていたのだが、想像以上に本編に食い込んできていて驚いた。意外と簡単に暗殺者の問題が解決したと思ったらレリウスとハザマというもっとヤバイのが出てきてしまった。レリウスやハザマはこれまでに明らかになった設定から出てきてもおかしくはなかったが、ナインまで関わることになるとは全く予想できなかった。

　”システム”を利用することで、それぞれの因縁の対決も再現し、メインキャラクターのストーリーモードもしっかりと織り込んだ非常に密度の濃い内容となっていた。とくに後半はゲームでいうところの最終ステージの連続でここまで盛り込むのか１といった感じだった。クロノファンタズマもノベライズするとは思うけど、キャラクターが増えてきたのでメインストーリーに絡めるのは難しそう。ということで、サイドストーリーという形でこれまで掘り下げることができなかったキャラクターにもスポットを当ててほしい。

　状況説明的な内容だったが、元々の話が複雑なので一本に収束させるという意味では良かった。ループの次は巻き戻しだったのだが、それを上手く使うことで本筋からはやや外れたキャラクターやIF展開も見せることができるうまい手だと思った。カラミティトリガーに続いてコンティニュアムシフトも小説化。この調子ならクロノファンタズマも期待できるか。