JRA調教師・小桧山悟氏のエッセイ。競馬ブック連載のエッセイをまとめたもので、
これは第四集(最終巻)になります。
内容は競馬の話一般、弟子の騎手や調教馬(スマイルジャック)、ゼブロイドの話、
競馬関係者との対談等。文章も判りやすくて上手いと思ったら、著者は数千冊の蔵書を持つ読書家で、競馬ライター経
...続きを読む験もあるらしい。また若い頃はアフリカでの生活経験もあり、ゴリラについても詳しい。出会った人達との縁を大切にする方のようで、読み進めるうちに本の内容よりも小桧山調教師に興味が湧いた。
エッセイの中で感動したのは、高市桂二調教師の話。シングンマイケルが中山大障害G1を優勝した直後に亡くなったことは記憶に新しい。とてもショックなニュースだったがその経緯についても書かれていた。(話せない事は沢山あると思うが)
また地方競馬の関係者との対談、管理馬スマイルジャックのその後について、ゼブロイドという馬の品種の話、ムツゴロウさんとの対談等、興味深い話ばかりで、今まで競馬エッセイは色々読みましたが、この本は異色で競馬以外の話も多く、著者の動物愛、人間愛溢れる文章で、大変面白く読めました。